米Appleは現地28日、ストリーミング音楽配信サービスを手がけるBeats Musicと"b"マークのヘッドフォンブランドで知られるBeats Electronicsを買収することで合意に達したと発表した。買収額は計30億ドル。買収手続きは、規制当局の承認を得て、第4四半期に完了する予定。Beatsの共同設立者のJimmy Iovine氏とDr. DreはAppleに加わる。

"b"マークが印象的なBeatsのヘッドフォン

Beats Electronicsは、ヘッドフォン、スピーカー、オーディオソフトウェアの開発販売を手がける。"b"のロゴ入りヘッドフォンとして広く知られており、Lady GagaやLil Wayneなどのアーティストは自身でカスタマイズしたヘッドフォンやスピーカーを使用、LeBron JamesやSerena Williamsといったトップアスリートも使用しているという。Beats Musicは、Beatsが2012年に音楽配信サービスのMOGを買収し、2014年1月から「Beats Music」として正式発表されたサブスクリプション型の音楽配信サービスだ。

今回の買収にあたり、AppleのTim Cook CEOは、「音楽は私たちの生活において重要なもので、Appleにおける位置づけも特別なものだ。だから私たちは音楽に投資を続けてきた。これからも、この素晴らしいチームとともに、革新的な音楽関連製品、サービスを世界に向けてこれからも提供していく」とコメントしている。

なお、Appleは、Beats Musicの活用について具体的には触れていないが、Beats Electronicsの製品については、オンラインのApple Store、Apple直営店を通じて、より多くの国で提供していくとしている。