米NVIDIAは28日(現地時間)、デスクトップ向けGPUの最新モデル「GeForce GTX TITAN Z」の販売を開始した。システムビルダーとグラフィックスカードベンダから搭載製品が発売予定で、北米市場での価格は2999ドル。

GeForce GTX TITAN Z

「GeForce GTX TITAN Z」は、2014年3月に米カリフォルニア州サンノゼにおいて開催した「GPU Technology Conference 2014」(GTC 2014)で発表済みの製品で、Kepler世代の最上位GPUコア「GK110」を2基搭載する。CUDAコア数は2,880基×2で合計5,760基に達し、8TFLOPSの単精度浮動小数点演算性能を実現する。

本体にアルミニウム製の外装を採用するほか、厚みを増したファンや大型化したヒートシンクにより、高い冷却性能を備える。

また、12フェーズの電源回路に加え、2基のGPUクロックを同期させたダイナミックパワーバランシングにより、GPU間で電力をシフトさせることが可能となり、ピーク時のパフォーマンスが向上するという。

単体での4K解像度のほか、SLI環境では4Kディスプレイを複数枚利用したサラウンドモードも利用できるとしている。このほか、ディスプレイ同期技術「G-SYNC」やゲームプレイを録画して配信する「ShadowPlay」、ストリーミング技術「GameStream」に対応する。

主な仕様はCUDAコア数が5,760基、コアクロックが705MHz、ブーストクロックが876MHz、メモリ速度が7,0Gbps、メモリタイプがGDDR5 12GBで384bit接続×2、PCとの接続バスはPCI Express (3.0) x16。出力端子はDVI-I×1、DVI-D×1、HDMI×1、DisplayPort×1。