メガハウスは28日、東京国際フォーラムにて新規事業発表会を開催し、玩具メーカー初となる子供向けモバイルサービス事業の立ち上げとともに、ティーンズ向けのスマートフォン『Fairisia(フェアリシア)』を2014年7月下旬に発売することを発表した。

10歳~13歳のティーンズ向けスマートフォン「Fairisia」

同社は昨年、本格子供向けAndroidタブレット『tap me(タップ ミー)』を発売し、2013年度の日本おもちゃ大賞「イノベイティブ・トイ部門」にて優秀賞を受賞。19,800円という手ごろな価格と、Wi-Fiやデコメール、カメラ、豊富な学習アプリ、さらにペアレンタルコントロール機能を備えるなど、安心・安全・使いやすさが話題を呼び、累計2.4万台を出荷するヒット商品となった。

『Fairisia』は、『tap me』で培ったノウハウを活かし、よりユーザーニーズに応えられるべく開発された10歳~13歳のティーンズ向けSIMフリー端末。OSはAndroid 4.2(JellyBean)を搭載し、ディスプレイは4.0インチのIPS液晶を採用する。ネットワークはMVNOのドコモ回線を使用し、通話はIP電話アプリを用いることで、格安に固定・携帯電話を利用できるという。

カラーはホワイトとラベンダーの2色を用意。実際に実機を手に取った際の質感や操作感は大人のスマホと変わりない本格派

専用のケースも3種類発売される予定

また、『Fairisia』には、メールやインターネットに加え、チャットアプリやデコカメラ、スタンプメーカー、日記、辞書といったアプリがあらかじめ30種以上プリインストールされている。Google Playから別途アプリを追加することも可能。また、ティーンズが興味を持つコンテンツを集めたポータルサイト「Girls-Plaza」を新たにオープンさせ、おすすめアプリや話題の動画、占いやブログなどの情報を提供していく。

チャットアプリ「tete(ティティ)」

デコカメラアプリ「ガールズデコ」

コミュニケーションアプリ「クマ・トモ」

『tap me』と同様、パスワードでログインできる保護者向けの「管理モード」を搭載されており、利用時間やアプリの制限、端末ロック、ブルーライトカットといった機能も用意。また、遠隔操作アプリ「オプティマル ガジェット ユース」を標準搭載することで、別の端末から位置情報やアプリの使用許可、端末紛失時の遠隔初期化といった操作も可能となっている。

管理モードはパスワード設定で保護者のみアクセス可能

手軽に利用時間やアプリの使用制限も

端末本体の価格は22,990円。トイザらスをはじめ、玩具店・百貨店・量販店、オンラインショップでの販売を予定している。料金は1GB/月までLTE高速データ通信が利用でき、通話基本料も含む月額2,390円のプランを用意(事務手数料は別途3,000円必要)。また、通話料は固定電話へ8.4円/3分、携帯電話へ16.8円/分となっている。

デジタルデバイス事業部・臼井一夫氏は「『Fairisia』は『本格的なスマホを持ちたい』という子供と、『スマホを持たせるのはまだ不安』という親のニーズに応える形の製品であることを説明。端末の企画製造、アプリの開発、SIMまでを一括提供することで、低価格化を実現し、ほかの携帯キャリアとの差別化を図り、新たな顧客を獲得する狙い。今後は男の子向け製品や、異なる年齢層をターゲットにした製品展開も検討しているという。

発表時のプレゼンテーション資料

■「Fairisia(フェアリシア)の主な仕様 OS:Covia製Android4.2
ディスプレイ:4.0インチ(WVGA)
CPU:MT6572 デュアルコア1.0GHz
メモリー:512MB
ストレージ:4GB(マイクロSDHC対応)
カメラ:前面 30万画素 背面200万画素
無線LAN/3G:IEEE802.11b/g/n準拠 800MHz~2100MHz対応
バッテリー:リチウムイオン電池1350mAh
スロット:microSDカードスロット(32GB対応)
本体サイズ:62.5×9.7×127.7mm
重さ:126g