人気コミック『海街diary』が2015年夏公開に向けて映画化されることが決定し、是枝裕和監督がメガホンをとることが、このほど明らかになった。キャスト陣は近日中に発表される。

『海街diary』の映画化作品でメガホンをとる是枝裕和監督

『海街diary』は、漫画家・吉田秋生により漫画雑誌『月刊フラワーズ』(小学館)で2006年8月号から不定期で連載され、第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、マンガ大賞2013などを受賞した人気作。是枝監督にとっては、昨年の第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した『そして父になる』以来の新作となる。

祖母の残した鎌倉の家に暮らす香田家3姉妹のもとにある日、幼い頃に離婚して家を出てった父の訃報が届く。その父の娘である"異母妹"を迎えることになり、4姉妹となった香田家の新たな共同生活がスタートするという物語。オリジナル作品を手がけることが多い是枝監督が、映像化を熱望した本作。原作者の吉田氏にも、「映像化のお話はいろいろいただいていましたが、一番に手を上げて下さっていた是枝監督にお任せすることにしました」とその熱意が届いた。

是枝監督は、「原作モノの映画化に心動き、心躍ることは少ないのですが、この作品は、一巻目を手にした瞬間からどうしても自分の手で映画にしたいと思い続けていました」と作品との出会いを振り返り、「光と闇の散りばめられた四姉妹の物語に出会えたこと。そして、念願かなってその映画化に監督として関われること。今、このふたつの喜びをかみしめているところです」と感激のコメントを寄せている。