ジェーシービーの海外業務を行う子会社、ジェーシービー・インターナショナル(以下総称してジェーシービー)は23日、ベルギーのクレジットカード加盟店アクワイアラ最大手のWorldlineと、同国加盟店でのJCBカードの取り扱いについて提携した。

Worldlineは、2014年冬より、同社がクレジットカードのアクワイアリング業務(カードの売上精算や取り扱い端末の設置など)を行う加盟店約4万8000店(同国のクレジットカード加盟店の約8割に相当)のうち、渡航者ニーズの高い都市・業種の加盟店を中心に、順次、JCBカードの取り扱いを開始する。これにより、同国のJCB加盟店数(現在約6000店)は、主要観光エリアを中心に飛躍的に増加することから、同国を訪れるJCBカード会員の利便性が大幅に向上するとしている。

Worldlineは、ITサービス・コンサルティングに関するグローバル企業Atosの関連子会社で、ベルギー、オランダ、フランス、ドイツなどのヨーロッパ地域を中心に、クレジットカードなどのアクワイリング業務や、インターネット市場での電子決済サービス、POS端末プロバイダーサービスなどを提供する、決済総合ソリューション企業。

ベルギーを訪れるアジアからの観光客数は年々増加傾向にあるという。イギリス、ドイツ、フランスなどに囲まれた立地の良さから、様々な企業が欧州統括拠点を同国に設置しており、ビジネス目的での外来客も多数訪れているという。ジェーシービーは、2005年に現地の大手アクワイアラと提携して以来、同国でのJCB加盟店の拡充に努めてきた。このたびの提携は、人気渡航先でカードの利便性を向上したいジェーシービーと、アジアで会員基盤が拡大中のカードブランドとの提携により、取り扱いカードのラインアップ拡大による顧客基盤の拡大を図りたいWorldlineとの狙いが合致し実現したとしている。

ジェーシービーは、今後も、世界の金融機関や決済サービス事業者と提携を拡大し、JCBカードの更なる利便性向上に努めていくとしている。