Googleは5月26日、Googleウェブマスター公式ブログにおいて、JavaScriptコンテンツのWebサイトインデックスを強化したことを発表した。

これまではHTTPレスポンスのボディから取得されるテキスト形式のコンテンツをメインに認識していたため、JavaScriptを使用した時にのみ表示されるコンテンツを持つページ群があっても、検索ユーザーはそのコンテンツの情報を知ることができなかった。

この問題を解決するために、Googleは現在、JavaScriptを実行してページを把握する方法を試しているという。

しかし場合によっては、レンダリング時の処理がうまくいかず、検索結果に影響を及ぼす可能性があり、Googleはその原因と回避方法の例を以下のように紹介している。

  • 別々のファイルにあるJavaScriptやCSSなどのリソースが(robots.txtなどにより)Googlebotをブロックしている場合、Googleのインデクシングシステムは、そのサイトを一般ユーザーと同様には認識できない。Googleはコンテンツをインデックス登録できるようにJavaScriptやCSSの取得をGooglebotに許可することを推奨している。
  • Webサーバーが一定数のクロールリクエストを処理できない場合、ページをレンダリングするGoogleの機能に影響を及ぼす可能性がある。Googleがページをレンダリングできるかどうかを確認したい場合は、利用しているサーバーでリソースのクロールリクエストを処理できるかどうかを確認する必要がある。
  • Webサイトで最新の機能を使わないようにするのもレンダリング時のエラーを減らすために有効。従来の機能だけを利用すれば、ユーザーのブラウザが互換性のあるJavaScriptを実装していなくてもコンテンツを表示できる。
  • JavaScriptが複雑すぎたり特殊すぎたりすると、ページを完全に正しくレンダリングすることができない。
  • JavaScriptによっては、コンテンツを追加するのではなく削除するものもあり、この場合、コンテンツのインデックス登録はできなくなる。

Googleは現在、Webサイトのレンダリング状況を詳しく把握できるツールの開発に取り組んでおり、近いうちにGoogleウェブマスターツールで提供するとしている。