ネオマーケティングは、1年以内にプライベートで宿泊旅行をした20歳以上の男女600人を対象に、「日本の世界遺産と旅行」をテーマにしたインターネットリサーチを実施した。調査期間は5月13日~14日の2日間。

「日本の世界遺産」への観光経験と興味度

8割以上の人が世界遺産に関心

「あなたの『日本の世界遺産』への観光経験と興味度についてお答えください」という質問には、「日本の世界遺産に行ったことはある」が54.7%、「行ったことはない」が45.4%という結果になった。興味度については、「興味がある」が82.7%で、「興味はない」が12.9%。観光経験については半々だが、約8割の人が日本の世界遺産への関心が高いことがわかった。

行ったことがある日本の世界遺産を聞いたところ、1位は「原爆ドーム」(51.7%)で、後には「古都京都の文化財」(51.5%)、「古都奈良の文化財」(47.0%)、「法隆寺地域の仏教建造物」(46.5%)、「厳島神社」(42.8%)が続いた。修学旅行先でよく選ばれる名所が多い結果となった。

「行ってみたい日本の世界遺産」については、1位が「屋久島」(60.2%)で、「小笠原諸島」(42.2%)、「知床」(40.2%)、「白神山地」(28.2%)、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」(28.0%)と続いた。現在登録されている4つの自然遺産全てが上位を占めていることから、観光だけでなく自然を体験したいという思いがうかがわれる。

「世界遺産の暫定リストの中で、登録してほしいと思うものは?」という質問には、「琉球王国のグスク及び関連遺跡群」(20.3%)がトップで、「武家の古都・鎌倉」(19.7%)、「富岡製糸場と絹産業遺跡群」(17.0%)が続いた。3位の「富岡製糸場と絹産業遺跡群」は、すでに登録されていると思っている人が多いため1位にならなかった可能性もあるという。

もし外国人の友人がいたら、日本のどの世界遺産を紹介するか

また、「もし外国人の友人がいたら、日本のどの世界遺産を紹介するか」という質問では、相手の国籍によって順位は上下するものの、「古都京都の文化財」「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」「原爆ドーム」がトップ3となった。