西武鉄道はこのほど、2014年度の鉄道事業設備投資計画の概要を公表した。安全対策、サービス向上、環境対策などに総額192億円を投じる内容となる。

西武鉄道が2014年度の鉄道事業設備投資計画を公表

安全対策としては、ホーム上の安全を確保するため、鷲ノ宮駅、玉川上水駅、東村山駅などの計8駅で内方線ブロックの整備を進めるほか、池袋駅では2017年度末の完成をめざし、ホームドア整備のための設計に着手する。

輸送の安全を確保するため、ATS(自動列車停止装置)の更新、橋りょうおよび駅舎などの耐震補強の推進、法面の改良、変電所の機器更新、駅ホームの安全対策なども実施。石神井公園~大泉学園間、中井~野方間、東村山駅付近で実施している連続立体交差事業も引き続き推進する。

サービス向上に向け、池袋線の玄関口である池袋駅のリニューアル工事にも着手。西武園駅、新小金井駅ではエレベーターやスロープの新設などを行い、中井駅では地下自由通路の設置と合わせて、エレベーターの新設などバリアフリー化工事を引き続き行う。

車両については、荷棚高さの変更やLED照明の採用などでグレードアップした30000系を、今年度は3編成(8両1編成・10両2編成)28両新造する計画だ。30000系は来年度以降も導入する予定で、今後3カ年で7編成(10両4編成・8両3編成)64両を新造し、今年度と合わせて10編成92両が新造されることになっている。また、東京メトロ有楽町線・副都心線に乗り入れる6000系車両に、引き続き液晶の車内情報配信装置の設置を進める。

環境対策としては、駅や踏切の照明器具へのLED照明の導入、車両冷房の冷媒を代替フロンに変更するなどの対策を進めるとのこと。