アデコグループは、日本法人アデコとともに、アジア(中国・香港・台湾・韓国・シンガポール・マレーシア・タイ・ベトナム)の計9つの国と地域において、Z世代(ジェネレーションZ)を対象に、「教育と就職活動」、「働き方や仕事に対する価値観」に関する意識調査を実施した。

将来、海外で働きたいか

日本は企業への忠誠心が低い!?

今回、調査対象となった15~18歳は、Z世代(ジェネレーションZ)と称されている。生まれたときからインターネットが普及し、人格形成のほとんどの時期をインターネットやSNSに触れて成長してきたデジタル世代で、従来のやり方や常識を踏襲するのではなく自発的に思考する傾向が高いとされている。

まず、将来、海外で働きたいか尋ねたところ、日本のZ世代は「とてもそう思う」「そう思う」を合わせても、わずか12%にとどまった。ベトナム(69%)、タイとマレーシア(各68%)、韓国(56%)は、海外で働くことへの関心が高い。日本は他の調査対象国よりも極めて海外で働きたいという意向が少なく、保守的な傾向があることが分かった。

次に、特定の企業へ忠誠を尽くすより、良い仕事があれば転職したいか尋ねたところ、日本人の43%が「より良い条件の仕事があれば転職する」と回答した。これは他の調査対象国の中で最も高い数値で、日本は強い忠誠心を持ってひとつの会社で働き続けたいという志向が弱いことが明らかとなった。

特定の企業へ忠誠を尽くすより、良い仕事があれば転職したいか

就職先の志向について聞くと、日本は「国内大企業」が最も多い回答となったが、他国では「行政機関」と「外資系大手」の人気が高かった。ベトナムにおいては、60%が「外資系の大企業」を選択している。

就職先で重視することについて尋ねたところ、日本は「良い上司がいる」「企業文化が良い」「職場環境(デザイン、通勤、IT環境など)が良い」が上位を占めた。他国では「短期間でスキルを習得できる」を重視する傾向が強いことがわかった。

就職先で重視すること