人生相談「子猫5匹が進撃の巨人ごっこで僕(36歳)を襲うので困ってます」

家族や恋愛、お金や仕事など、日常における悩みは多いもの。ここでは、心理学者で大学教員の平松隆円さんがマイナビニュースのQ&Aコーナーに寄せられた悩みにお答えします。

今回のお悩みタイトルは、「子猫5匹が進撃の巨人ごっこで僕(36歳)を襲うので困ってます」です。

■質問

36歳男性です。先週、仕事の関係で取り壊し予定の廃虚化した古いビルへ行きました。するとビルの一階奥に、子猫が5匹いました。母猫を探したのですが、残念ながらビルに近い大き目の交差点で車にひかれて亡くなっている猫がいました。ビルの中でしばらく母親がこないか待ってましたが、現れませんでした。おそらくこの猫が母親である可能性が高いと思ったので、この5匹の子猫を保護しました。

かなり衰弱してガリガリにやせていたので、すぐに病院で処置をしてもらい、ワクチンを打ち、今は24時間体制で排便や給餌の世話をしています。

子猫たちはやっと自分で歩けるようになり、とても嬉しいです。

…ただし、ひとつ問題があります。歩けるようになったのがよっぽど嬉しいのか、やたらと高いところによじ登っては、僕がその前を通ると僕の頭上から盛大にジャンプして襲ってきます。たまたま妻がその様子を撮影したのですが、うまいこと遠近法がきいていて、まるで今はやりの「進撃の巨人ごっこ」のようでした。

高いところに上るのを防ぐのはかなり難しかったので、床中にクッションをひいて、万が一落ちても大丈夫なように対処してあります。

問題は、僕の頭です。5匹の子猫に襲われるたびに頭に着地されるため、毛がたくさん抜けます。さっそく後頭部がハゲてきました。とても悲しい気持ちです。

毛髪で悩んでらっしゃる方、よかったら愛用している育毛剤を教えてください。

⇒この質問にアドバイスをする場合はこちらから。

■回答

育毛剤と発毛剤はちがうもの。とはいえ……。

なかなか子猫を5匹も連れて帰るというのは、できることではないです。いくら猫好きでも、飼える環境にあるのかどうか、食費の心配など、さまざまなことが頭をよぎって見て見ぬふりというのが普通だと思います。ボクの住んでいるバンコクでも、野良犬や野良猫はたくさんいます。捨て猫や捨て犬とは違うかもしれませんが、本当に多いのです。

だからといって、かわいそうということで連れて帰るということはありません。狂犬病をはじめとして、どんな病気を持っているか、わからないからです。けれども、やはり見て見ぬふりはかわいそうということで、その野良犬や野良猫の縄張りに住む住人たちが、エサをあげたりしています。いってみれば、放し飼いで共同で飼っているような感じでしょうか。日本だったら、すぐ保健所に連絡して、ということになるのでしょうが、ここバンコクではそういうことはないのです。

そのかわり、悪徳業者が野良犬を誘拐して、犬を食肉としている第三国に密輸するということがおこっています。日本人の感覚からすると考えられないことですが、実際起こっている事件なんです。そういう意味では、今回の5匹の子猫ちゃんたちはあなたに出会って幸せだったと本当に思います。

さて、5匹の子猫に襲われるたびに頭に着地されるため、毛がたくさん抜けるのでハゲてきた。そこで、いい育毛剤がないか知りたいというご相談です。子猫が元気でじゃれてくるのは嬉しいことですが、髪の毛が抜けるのはたまったものではないですよね。

でもふと思ったのが、育毛剤より発毛剤ではないのだろうかということです。育毛剤とは、今ある髪に働きかけるためのものです。血行促進や栄養補給などにより、弱った髪の毛や毛根が改善されるよう促します。それに対して発毛剤とは、発毛成分などにより、まずは体内から産毛のような髪の毛自体の発毛を促す働きをするものです。

すでにハゲてしまっていて、それをなんとかしたいというのであれば発毛剤がいいのです。しかし、これ以上、子猫たちに頭に着地されても抜けない強い髪が欲しいということであれば育毛剤を使うべき、ということになるのではないかと思います。

ですが、いずれにしても市販のものを利用するよりも、皮膚科などを受診し専門医に相談するのが一番確実な方法でしょう。子猫のせいで抜けたと思っていても、偶然タイミングが重なっただけで、本当は違う理由かもしれません。

ところで、ハゲのほうがかっこよく、もてる場合も少なくありません。映画『トランスポーター』のジェイソン・ステイサム、『レオン』のジャン・レノなど。なので、あまり悩みすぎないでくださいね。

(イラスト: のでこ)

著者プロフィール

平松隆円…化粧心理学者 / 大学教員
1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員などを経て、現在はタイ国立チュラロンコーン大学講師。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。よそおいに関する研究で日本文化を解き明かしている。NTV『所さんの目がテン! 』、CX『めざましどようび』、NHK『極める 中越典子の京美人学』など番組出演も多数。主著『化粧にみる日本文化』(水曜社)は関西大学入試問題に採用されるなど、研究者以外にも反響をよんだ。ほかに『黒髪と美女の日本史』(水曜社)など。

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