Texas Instruments(TI)は、伝搬遅延時間15ns未満を実現したAEC-Q100車載規格認証済みの1チャネル/2チャネル内蔵のゲート・ドライバファミリ「UCC275xx-Q1」を発表した。

同ファミリは、ピーク電流範囲が2.5A~5A、伝搬遅延時間15ns未満を達成している車載用出力段ドライバで、階層構造のディスクリート・ソリューションと比べて、基板面積とシステム・コストの低減が可能なほか、スイッチ素子への近接配置により、浮遊インダクタンスを削減し、効率を向上させることが可能だという。

また、-40℃~+140℃の動作温度範囲と-5Vの負入力電圧により、過酷な環境で発生するグラウンド・バウンスにも対応しているほか、4.5V~35Vの入力電圧範囲をサポートし、SiC、MOSFETやIGBTなどの広範なバンドギャップ・スイッチの効率と高温への耐久性を両立している。 なお、同ファミリはすでに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価(参考価格)は、1チャネル内蔵で6ピンSOT-23パッケージの「UCC27531-Q1」と「UCC27532-Q1」が0.88ドル、 1チャネル内蔵で5ピンSOT-23パッケージの「UCC27517A-Q1」、「UCC27518A-Q1」が0.57ドル、「UCC27519A-Q1」が0.61ドル、2チャネル内蔵で8ピンMSOP-PowerPADパッケージの「UCC27524A-Q1」が0.88ドルとなっている。

ゲート・ドライバファミリ「UCC275xx-Q1」のパッケージイメージ