「スイミング・プール」(2004) cLeandro Erlich Studio photo: Atsushi NAKAMICHI / Nacasa & Partners

金沢21世紀美術館は、開館10周年記念として「レアンドロ・エルリッヒ ―ありきたりの?」を開催している。開催期間は8月31日まで(7月21日と8月11日を除く月曜、7月22日は休場)、開場時間は10:00~18:00(金土は20:00まで)。会場は石川県の金沢21世紀美術館。観覧料は一般1,000円、大学生800円、小中高生400円、65歳以上800円。

同展は、誰もが共有できる物や事を通して現実の認識に変容をもたらす作風で知られているアーティスト、レアンドロ・エルリッヒの日本での初個展。金沢21世紀美術館に恒久展示されており、"レアンドロのプール"の愛称で多くの人々に親しまれている作品「スイミング・プール」のほか、階段の吹き抜けが90度回転して床置きされた「階段」(2005)や6つのエレベーターがつながるインスタレーション「エレベーターの迷路」(2011)など、最新作を含む17点を紹介している。

また、ギャラリーツアー for キッズ「ここは、どこ?」(6月21日)、ギャラリーツアー for ファミリー(6月17日、7月1日)、「作ろう!」ワークショップ「右?左?ふえた?きえた?」(8月21日)など、子どものためのプログラムも予定されている。

なお、レアンドロ・エルリッヒは1973年アルゼンチン生まれ、ウルグアイ・モンテビデオ在住のアーティスト。2000年のホイットニー・ビエンナーレをはじめ、2001年、2005年のヴェネチア・ビエンナーレ、サンパウロ、リバプール、イスタンブールといった多くの国際展に出展。世代や国境を超えて人々が共有できる体験の場を創造している。

「階段」(2005) 1,656×475×337cm

「エレベーターの迷路」(2011) 260.4×496.5×292.7cm Courtesy of Sean Kelly Gallery and Art Front Gallery cLeandro Erlich Studio