コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)と不正商品対策協議会(ACA)は、1月に実施したファイル共有ソフトのクローリング調査の結果を発表した。

クローリング調査は、ファイル共有ソフトのネットワーク上に流通している情報を自動的に取得して分析したもので、Winny / Share / PerfectDark / Gnutella / Bittorrentの5種類のファイル共有ソフトが調査対象となっている。

発表によると、1日あたりのノード数は、Winnyが約1.2万台(前年1月調査では2万台)、Shareが約4.4万台(同5.9万台)、PerfectDarkが約2.4万台(同3.4万台)という結果となり、いずれも前年の調査結果から減少している。

WinnyとShareのノードの推移(発表資料より)

ACAは、悪質な侵害者に対してはACA加盟団体や権利者による刑事告訴を行ってきたこと、啓発メール送付活動への参加などさまざまな対策を実施してきたことが、ノード数の減少につながったとしている。

しかしながら、各ファイル共有ソフトにおけるコンテンツの流通状況を見ると、無許諾でアップロードされたと推定される著作物の割合には大きな変動が見られない。ACAおよびACCSは今後とも、警察庁をはじめ関係各省庁、関係団体などと緊密に連携しつつ、不正商品の排除と知的財産の保護に向けた活動を推進するとしている。

各ファイル共有ソフトの調査対象著作物の内訳(発表資料より)

今回のクローリング調査の結果はWebサイトで閲覧できる。