コンピュータソフトウェア協会(以下、CSAJ)とデータサイエンティスト育成研究会は5月12日、「データサイエンティスト」の育成のベースとなる定義・枠組み・考え方をまとめて発表した。

近年、企業・組織において、ビッグデータと呼ばれる大容量のデータを分析して有効に活用することが課題となっているが、ビッグデータを分析する「データサイエンティスト」が不足しているとともに、その定義や資格要素などが、曖昧とされている。

こうした背景の下、情報システム業がビジネスにおいてイニシアティブをとるためのデータサイエンティスト像を明確にし、その育成について概要を定めるべく、CSAJは同研究会を設置した。

今回、データサイエンティストの定義は「「ビジネスにおいて、競争優位性をもたらすために、 データの収集・加工・分析に優れた専門性を発揮し、知見を引き出す人材」」と発表された。

位置づけとしては、これまでさまざまな局面で定義されてきたデータアーキテクト、データスチュアート、データアナリストなどを包括するような人材像となる。

データサイエンティストの人材像

そのほか、データサイエンティストの職務、タスクの定義、求められる知識とスキル、データサイエンティスト育成プログラムについても公開されている。