島根県出雲市の出雲大社で5月14日、天皇陛下の大御使である勅使を迎えて「出雲大社例祭」が開催される。

出雲大社

天皇陛下の御幣物を奉る

同祭は古くは「三月会(さんがつえ)」と称され、出雲大社で最も重儀な祭典と位置付けられているもの。当日は、9時から行われる「例祭」に先立ち、神職が松の参道で的射の儀式を行った後、この例祭でしか着ない正服(せいふく)に身を包み、海・川・山・野の様々な神饌(しんせん=お供え物)が供えられ、祝詞が奏せられる。

その後、天皇陛下の大御使である勅使が御仮殿へと参進。天皇陛下よりの御幣物(ごへいもつ=祝いの品)が勅使から國造へと伝達され、國造により御仮殿奥、大国主大神様の大前に供えられると、勅使により御祭文(ごさいもん)が奏上されるという。

「田植舞」「流鏑馬神事」などの奉賛も

15日は9時から「二之祭」、12時から地元大社町の氏子たちによって神輿が繰り出される「神輿渡御祭」、20時から「例祭夜祭」を開催。16日は10時から「三之祭・出雲屋敷感謝大祭」、20時から「例祭夜祭」が行われる。

なお、例祭期間中の奉賛行事として、14日に「田植舞(例祭終了後)」「流鏑馬神事(例祭終了後・松の参道)」、15日は「七座神事」「出雲大社大茶会」「骨董市」、14日~16日まで「神代神楽奉納」「華道展」「県内小中学校図画展」「書道展」「俳句展」「大社町内小中学校幼稚園大文字展」なども行われる。