The next generation of the Lightweight Desktop Environment

LXDE-QtプロジェクトおよびRazor-qtプロジェクトは5月7日(米国時間)、「[Lxde-list][ANN]LXQt 0.7.0 released」において次世代軽量デスクトップ環境LXQtの初のリリースとなる「LXQt 0.7.0」のリリースを伝えた。

「LXQt」はLXDE-QtとRazor-qtの成果物を統合したもの。13人のコア開発者と多くの協力者のもとで開発が進められており、0.7.0はベータ版と位置づけられているが十分に安定したバージョンだと説明されている。

「LXQt 0.7.0」の主な特徴は次のとおり。

  • LDXEのファイルマネージャPCManFMをQtへ移植したPCManFM-Qtの導入
  • 第三者による利用がより簡単になる新しいモジュールアーキテクチャの導入
  • システム設定、カーソル設定、見た目設定の改善
  • Qt 5への対応
  • Waylandへの対応
  • Openboxユーザ向けに新しくobconf-qtツールを導入
  • Comptonユーザ向けにcompton-confツールを導入
  • FreeBSDサポートの導入(試験段階)

既存の実装をベースに次世代の軽量なデスクトップ環境を開発する取り組みについては先日PC-BSDプロジェクトが「Lumina Desktop」を発表したばかり。Lumina DesktopはFluxboxをベースにしつつ開発をQt主体にするとしており、構想の一部はLXQtと似ている。現在でも活発に開発が継続されている軽量のデスクトップ環境はそれほど数が多くなく、LXQtやLuminaといった取り組みが今後の軽量デスクトップ環境の主流となっていく可能性がある。