JR東日本は8日、インドネシアの鉄道事業者との協力覚書締結および車両の追加譲渡について発表した。

ジャカルタで運行されている譲渡車両(JR東日本提供)

横浜線205系。E233系投入にともない置換えが進められている

同社は昨年9月から、JR埼京線で使用してきた205系電車(180両)のジャカルタ首都圏鉄道会社への譲渡を開始しており、11月からは技術者も派遣し、現地での車両の保守に関する技術支援を実施してきた。今回の発表では、これまで横浜線で使用してきた205系電車についても、約170両をジャカルタ首都圏会社へ譲渡することが明らかに。5月下旬からの開始を予定している。

JR東日本とインドネシア鉄道会社、ジャカルタ首都圏鉄道会社は今年3月26日、インドネシア・ジャカルタにて、鉄道のオペレーション、メンテナンス、マネジメントなどの分野での相互協力を目的に、3社による協力覚書を締結している。今後はこの覚書にもとづき、情報交換や意見交換、人事交流などを通じて相互に協力し、交流を深めるという。

具体的な交流の内容やスケジュールについては、「3社間で協議の上、決定してまいります」(JR東日本)とした上で、「車両メンテナンスに関するさらなる情報交換を始めたほか、今後、地上設備についての情報交換も実施していきます」と発表している。