元ももいろクローバーのメンバーで女優の早見あかりが7日、都内で行われた長編初主演映画『百瀬、こっちを向いて。』の完成披露試写会に出席し、「いい事も悪い事も自分の糧にしていきたいので、どんな感想も待っています」と主演作をアピールした。

左から、竹内太郎、早見あかり、向井理

2011年にももいろクローバーを脱退し、モデルやドラマ、テレビCM等で活躍している早見。いよいよ映画初主演作も公開とあり、緊張と喜びの入り混じった気持ちで登壇した早見は、「撮影前や撮影中は主演に対してのプレッシャーや不安はなかったけど、公開を控えた今ものすごく主演という言葉へのプレッシャーが圧し掛かってきて」とドキドキ。続けて「みなさんに観てもらえるワクワクと、どういう反応をされるのかという不安もあって……」と話すや、「はー!」と声を上げ「なかなかうまく気持ちを言い表せられないけど、うれしいです」と満面の笑みで素直な気持ちを吐露した。

撮影はおよそ1年前に行われ、初主演のオファーが来た際には「嬉しいよりも、まずはびっくりした」という早見。誰もが体験する「初恋」をテーマに透明感あふれる演技に挑み「約一か月間リハーサルで稽古を繰り返して、演じる百瀬の気持ちや隠している思いを感じとることができました。監督やスタッフさんの感想なども取り入れて、頭で考えるよりも徐々に体でつかんだような気がします」と役作りの仕方も明かした。 

ストレートロングだった黒髪を45センチ切って役作りしたことも話題になったが、本人は「抵抗感はぜんぜんなかったです。役作りのために髪を切るなんて、何て女優っぽいのだろうって思いました」とノリノリ。女優として大きな一歩となった本作だけに「いい事も悪い事も自分の糧にしていきたいので、どんな感想も待っています。この映画を観て、色々な事を感じていただけたらと思います」とファンの反応を楽しみにしていた。

同作は中田永一の同名ベストセラー小説を映画化した恋愛映画。ある「嘘」から付き合うことになった高校生の百瀬陽(早見あかり)と相原ノボル(竹内太郎)の恋の行方を、思春期のリアルな心情を通して描く。公開は5月10日より。舞台あいさつにはほかに共演の向井理、竹内太郎、耶雲哉治監督、さらに全国の劇場で上映前に流れる「NO MORE 映画泥棒」のCMでおなじみの「カメラ男」も出席した。