オリンパスは5月7日、航空機機体やエンジン部品などの表面および表面近傍を非破壊で検査する渦流探傷器「NORTEC 600」シリーズ4機種を発表した。5月末から全世界で順次発売する。

渦流探傷器とは、交流電流を流し周囲に磁界を発生させたコイルを、検査対象物に近づけることで検査対象物内に生じる渦電流の分布の変化によって、検査対象物表面の亀裂などの欠陥を検出できる非破壊検査機器である。超音波探傷器は検査対象物内部の検査に向いているが、渦流探傷器は表面および表面近傍の検査に適しており、航空機の機体や部品など非磁性導電材質の表面検査に広く使用されている。

「NORTEC 600」シリーズは、2006年に発売された「NORTEC 500」シリーズの基本性能を大幅に向上させ、性能別に4機種がラインアップされている。小型・軽量のポータブルタイプで、IP66相当の防塵防滴仕様であるため、海上工事、橋梁などの溶接部検査、石油精製プラントの表面クラックの検査など、厳しい環境下でも使用できる。

具体的には、前シリーズのユーザーインタフェースを一から見直し、画面に表示されるメニューの階層や各機能へのアクセスのしやすさなどを改善することで、検査効率を徹底的に追求した。一度にすべてのパラメータを画面表示できる全設定や、短時間で適切な信号校正ができるアプリケーション選択機能などにより、効率の良い設定が可能になっている。

また、屋内外ともに視認性を向上させた半透過型の5.7インチVGA対応モニタを搭載している他、約10時間のバッテリ寿命を実現。さらに、周波数範囲、ゲイン、フィルタ、アラームモードなどの基本性能を、前シリーズから向上させている。

渦流探傷器「NORTEC 600」

検査の様子(航空機の機体表面検査)