ソフトバンクモバイルの孫正義代表は7日、提供を延期した新定額サービス「スマ放題」について、「出す以上はドコモに見劣りしないものにする。同等か、少し角度を変えた形にする」とコメントした。同日開催した決算発表会で明かされた。

決算発表会でのソフトバンク孫正義代表

同氏は、4月10日に音声定額プランを発表したNTTドコモについて「NTTはある意味ずるいですよね。固定回線はNTTグループが圧倒的シェアを持っており、NTTグループ内で完結できる。自分のグループに収益が入るので(音声定額)を比較的実行しやすい」とコメントした。

そう触れた上で、「(音声定額について)我々は1000回までに回数を限定するとかちまちました努力をしている。しかし、ドコモに劣るような状況でサービスインをするわけにはいかない。将来の収益と顧客獲得のバランスを見ながらやっていきたい」(同氏)と同社の新定額サービスについての考えを示した。

サービスインの時期について聞かれると、同氏は「そんなに長くはかからないだろう。1、2カ月以内には。場合によってはドコモの動向を見てからということになるかもしれない。少し検討中だ。出す以上はドコモに見劣りするようなことはない。同等か、少し角度を変えた形にする」とコメントした。

同社は提供開始を目前に控えた4月18日に、「スマ放題」の提供時期の延期を発表。延期理由は"競争環境の変化を考慮"したものとし、具体的にはされなかったが、今回の同氏の発言からは、ドコモの新料金プランを意識したものと見られる。

(記事提供: AndroWire編集部)