過去数日ほど、「iPhone 6のモックアップ」と呼ばれる画像が出回りネット上で話題になっている。もちろん、毎年恒例の新iPhone発表前に大量に出回るフェイクやダミーの可能性も高いわけだが、iPhone発表が今年も9月だとすれば、この5~6月というタイミングは大量生産前のプロトタイピングから最終候補選定の時期にあたり、必ずしもすべて偽物として扱うのも難しい微妙な頃合いでもある。

最新の"iPhone 6のモックアップ"と呼ばれる画像は、中国のネットフォーラムを中心に出回っているもので、フランスのNowhereelse.frというサイト上で確認できる。同件を報じている9 to 5 Macによれば、モックアップというよりもiPhoneケース業者が作成した(ケース形状を確認するための)ダミーである可能性が高いという。真偽は不明だが、少なくとも正規のモックアップというよりは、周囲の業者から副次的に流れてきた産物だとの予測だ。9 to 5 Macによれば、以前の噂と照合して、6mm厚の薄型筐体に曲面エッジデザインが特徴だとしている。

興味深いのは、以前の「iPhone 6の金型」とされた物体も含め、これらデザインのほとんどが「4.7インチ」サイズを基準にしている点だ。「次期iPhoneが4.7インチと5.5インチの2種類で登場する」という噂は半年近く前から流れているが、前述の金型をはじめ、リーク情報として流れてくるモックアップや金型といったデザインの多くは、このサイズ情報を基に作成したフェイクだと筆者は考えている。おそらく別サイズの噂が有力になると、次はそのサイズをターゲットにしたフェイクが多数登場してくると予想される。

いずれにせよ、次期iPhoneの発表が9月だとすれば、そろそろ最終製品候補が決定し、より実際の製品に近い"本物"のリーク情報が流れてくる確率が高くなる。今回のモックアップがどちらに属するかは不明だが、6月のWWDCでのiOS新バージョン発表と合わせ、興味ある方は適時ウォッチしていると面白いだろう。