ケネディクス、長谷工コーポレーション、三菱UFJ信託銀行、LIXILグループ、損害保険ジャパン、新生銀行の6社はこのほど、ヘルスケアREITの運用を目的とした資産運用会社「ジャパン・シニアリビング・パートナーズ」を設立したと発表した。2014年後半を目処にヘルスケアREITを上場し、早期に1,000億円程度の資産規模を目指す。

新会社では、高齢者介護・医療などのヘルスケア施設の証券化による資金調達環境整備に向けて、ヘルスケア施設に特化して投資するヘルスケアREITを創設。分散された多数の施設から安定して得られるキャッシュフローにより、投資家の多様化ニーズや長期安定的な運用ニーズに応える。今後は投資法人を設立し、有料老人ホームや病院など、ヘルスケアREITに組み入れる資産を取得する予定。

ヘルスケアREITのスキーム図

出資総額は4億円。出資比率は、ケネディクス60%、長谷工コーポレーション20%、三菱UFJ信託銀行、LIXILグループ、損害保険ジャパン、新生銀行の4社が各5%を予定している。設立日は2014年4月18日。代表者には藤村隆新生銀行ヘルスケアファイナンス部部長が就任する。

日本では、高齢者施設での介護ニーズが高まる一方、ヘルスケア施設の供給不足が課題となっている。新会社では、各社が蓄積したノウハウを活用し、ヘルスケアファイナンス市場の健全な発展を通じて、良質なヘルスケア施設の安定供給に貢献していくという。