NTTと三菱重工業は4月28日、NTTの研究所が持つICT(情報通信技術)分野の研究開発成果を、三菱重工のエネルギー・環境、交通・輸送等の社会インフラ関連製品や国内外の工場・現場などに適用し、新たな価値創造を目指すことを目的に、研究開発連携に関する基本契約について合意したことを発表した。

今回の研究開発連携によって、三菱重工の多様な社会インフラ関連製品および製造現場に、NTTの研究開発成果を活用し、「社会インフラ×ICT」による新たな価値創造をスピーディに実現するという。

今後、両社では、「光ファイバ・センサ分野」「ビッグデータ分野」「AR/メディア処理分野」の3つの検討テーマから共同開発や共同実験などの活動を進めていく。

光ファイバ・センサ分野では、NTTが通信分野で培った光ファイバやレーザ技術及び電波の計測技術、さらに、生体情報計測技術などを活用し、三菱重工の製品の保守運用や製造現場等への適用可能性を検討していく。

ビッグデータ分野では、三菱重工の製品の稼働状況や、コールセンタにおける顧客の声などのビッグデータを対象に、NTTのビッグデータ処理・分析技術の適用可能性を検討していく。

AR/メディア処理分野では、三菱重工の国内外の工場や現地工事現場などにおけるサポート者と作業者との遠隔コミュニケーションや作業効率向上に対して、NTTのAR(拡張現実)技術や映像・音声等のメディア処理技術の適用可能性を検討していく。