毎朝会社に出勤、外回りでクライアント先をまわって、定時後に残業、週に数回は同僚とごはんでも…。日本の平均的なビジネスパーソンとして思い浮かぶのは、そんな働き方ですが、世界のビジネスパーソンはどのように働いているのでしょうか? 台湾・台北で、日本でもおなじみ『しゃぶしゃぶ温野菜』の店長を勤める呂亭儀(ル ティン イ)さん(32歳)に話を聞きました。

学校で専攻したビジネス・経済の知識を生かしたくて、転職

■これまでのキャリアの経緯は?

呂亭儀(ル ティン イ)さん/台湾・台北在住/32歳/しゃぶしゃぶ温野菜 忠考店 店長

25歳まで学校で事務の仕事をしていました。仕事は安定していましたが、それまで私は学校でビジネス・経済を専攻して学んできたので、学んだことを実践に生かす場がなく、何か物足りなさを感じていました。そこで転職し、29歳の時に現在の会社に入社しました。日本の大手飲食企業・株式会社コロワイドのグループ企業で、「牛角」や「しゃぶしゃぶ温野菜」など日本でNO.1のチェーン展開をしているレインズインターナショナルの台湾企業(東京牛角股イ分有限公司)です。台湾の「牛角」で2年間勤務し、今年の3月にオープンした「しゃぶしゃぶ温野菜 忠考店」の店長に抜てきされました! オープンしたばかりでドキドキの日々を送っています!!

■現在のお給料は以前のお給料と比べてどうですか?

以前より少しだけお給料はアップしました。でも仕事の中身はぜんぜん変わりました。とても忙しくなり、同時に、かなり充実した日々を送っています。

■今の仕事で気に入っているところ、満足を感じる瞬間は?

お客さまと話している時などに、「あなたのサービスはいいね!」と言われる時があって、その瞬間が最高に幸せです。お客さまが笑顔で帰られた時に、かなりやりがいを感じています。サービス業が自分に本当に合っていると思います。

■逆に今の仕事で大変なこと、嫌な点は?

お店のオープン前後は忙しいので、とても大変! でもワクワクした毎日を過ごせています。早くお店が落ち着くように頑張ります!

■ちなみに、今日のお昼ごはんは?

お昼ご飯は「寿司弁当」

寿司弁当を買って食べました。お店のオープン前後でバタバタしているので、今はゆっくり食事を取る時間がありません。寿司が大好きなのと、手軽に早く食べられるので選びました。お客さまの中には日本人も多いので、少しでも日本の食べ物を食べて、サービスにも役立てられればいいなぁ、と思って。

■日本人のイメージは? あるいは、理解し難いところなどありますか?

オープン前に朝礼をする呂店長。日本式の元気な挨拶で気合いを入れている

今は社長も上司も日本人です。日本人のお客さまを相手にサービスすることもあります。日本人は優しい・時間やルールに厳しい・声が小さい、というのが、昔からもっている私の日本人に対するイメージです。でも、今はもっと違う次元で日本人の特性をひしひしと感じています。今の社長からは頻繁に「感動創造」と言われます。飲食業はとてもクリエイティブな仕事だと教わっています。

これまでは、飲食店なのだから食事を提供することだけを考えればいいのだと思っていましたが、今の会社では、"お客さまのために"を考えるようになりました。今までこんなふうに仕事に対する気構えを教えてくれる会社はありませんでした。毎日新しい発見の連続です! 日本人の言うことはなかなか奥深いです。

■休みのとりかたは?

今は店長という責任ある立場で店のオープン前後なので、特別なスケジュールで、不定期でお休みをいただいています。普通の時は、正月などに長期休暇をとり、あとは週に1~2日くらい休みます。新しいチームで、新しいお店を作るのが大好きなので、今はあまり休まなくてもいいかな。少し緊張感がある状態をキープさせて、とにかくお店を成功させたいです。

■将来の仕事や生活の展望は?

私は「しゃぶしゃぶ温野菜」が大好きです。台湾にたくさん店舗を作っていきたいです! 学校ではもっとビジネスの専門的なことも学びました。これからそれらを毎日の仕事にどんどん生かしていきたいです。