大日本印刷は4月28日、生徒がデジタルペンで紙に書いた文字・図形などをデジタル化し、教師のパソコンやタブレット端末に加え、生徒同士のタブレット端末でも共有できるシステムを開発したと発表した。

教育向けソフトウェアベンダーとも連携し、生徒用タブレット端末に搭載されるデジタル教科書や学習用アプリケーションなどに紙から入力できる機能を提供

同システムでは、生徒がデジタルペンで紙に書いた内容はBluetoothでリアルタイムに生徒のタブレット端末に送信され、そこからWi-Fiで教師のPCやタブレット端末に転送される。

横浜国立大学教育人間科学部附属横浜中学校の授業風景より

教師は電子黒板やプロジェクターに生徒の記入内容を表示できるほか、生徒は他の生徒の記入内容を自身のタブレット端末で閲覧することがでいる。

タブレット端末とデジタルペンは、全生徒が1セットずつ持って入力内容を共有する使い方や、グループに1セット配布して各グループの入力内容を共有する使い方がある。デジタルペンは端末1台に5本まで接続できるため、グループワークでも個々の生徒が記述した内容を共有することが可能となる。

そのほか、記入内容の保存や再生、デジタルペン専用紙のプリント、簡易アンケート機能などを利用可能。

ダイワボウ情報システムなどのICT関連製品の販売会社と連携し、2014年6月に発売するほか、今後は教育向けソフトウェアベンダーとも連携し、学生用タブレット端末に搭載されるデジタル教科書や学習用アプリケーションなどに紙から入力できる機能を提供