農林水産省はこのほど、2013年の外国資本による森林買収に関する調査結果を発表した。それによると、居住地が海外にある外国法人または外国人と思われる個人による森林買収は14件で、森林面積は194ヘクタールとなった。

同調査は、2013年1月~12月の期間における外国資本による森林買収について、森林法に基づく届出情報などの行政が保有する情報を参考に、都道府県を通じて調査を実施したもの。

森林買収が確認された場所は、北海道ニセコ町、同真狩村、同倶知安町、同共和町、長野県軽井沢町、神奈川県箱根町、福岡県糸島市で、最も広かったのは共和町の163ヘクタールだった。

取得者の住所地は、シンガポール、英領ヴァージン諸島、中国、中国(香港)、米国となっている。

居住地が海外にある外国法人又は外国人と思われる者による森林買収の事例(出典:林野庁Webサイト)

国内の外資系企業による森林買収は5件で、森林面積は455ヘクタールだった。

なお、調査開始以降2013年までに確認された外国法人・個人による森林買収の累計は79件で、森林面積は980ヘクタールに上る。