近畿日本鉄道は10月10日から、観光特急「しまかぜ」の京都~賢島間での定期運行を開始する。増備車両1編成(6両編成)が使用される予定だ。

増備車両の和風個室内装イメージとカフェ(2階)イメージ(近畿日本鉄道提供)

同社の新型車両50000系による観光特急「しまかぜ」は2013年3月21日にデビュー。現在は2編成が大阪難波・近鉄名古屋~賢島間で運行されている。運行開始以来、満席状態が続いており、運行開始から1年間の乗車人員は当初計画を大幅に上回る約18万人に達したという。こうした高い人気に加え、京都・奈良方面からの運行を望む声が多かったことを受け、昨年10月、1編成の増備が発表されていた。

増備車両は、「しまかぜ」の京都~賢島間運行開始とともにデビュー。従来の「しまかぜ」から和風個室のデザインを一新するとともに、カフェにも和のテイストを盛り込んだという。京都駅発着のほか、大阪・名古屋発着の「しまかぜ」としても使用される。

京都~賢島間の所要時間は約2時間50分。平日・土休日とも、京都駅10時0分頃発・賢島駅12時50分頃着、賢島駅14時50分頃発・京都駅17時40分頃着の1往復を運行する。途中停車駅は近鉄丹波橋駅、大和西大寺駅、大和八木駅、伊勢市駅、宇治山田駅、鳥羽駅、鵜方駅。水曜運休。京都駅からの金額(大人運賃・特急料金・特別車両料金を含む)は、宇治山田駅まで4,650円、鳥羽駅まで4,920円、賢島駅まで5,560円。和風個室・洋風個室利用の場合は別途個室料金(1室1,030円)が必要となる。