東京都江東区の日本科学未来館は6月13日、親子向けの新規コーナー「"おや?"っこひろば」を公開する。

「"おや?"っこひろば」イメージ

子どもの「ハテナ」を親子で育むアトラクションを用意

同コーナーは、ワークショップや体験型の展示を楽しみながら、科学的な「モノの見方」を親子で一緒に体験する無料スペース。3歳以上の子どもとその保護者を対象とする。体を使って遊びながら「おや?」と不思議に思うことを自ら発見するための仕掛けが用意され、子どもたちは次々にわき上がる「ハテナ」の解決法を自由に発想し、道具などを使いながら試していくことができる。一方で保護者にとっては、子どもと一緒に楽しみながらも、ハテナが生まれた瞬間、子どもたちが何を見て、どう考え、それをどう言葉にして話すのかを見守る場となるという。

「おや? 親サロン」のイメージ

緑や青、白を基調とした会場の面積は約600平方メートル。靴を脱いで入る、開放感あふれる空間で、中では、子どもたちの創意工夫を引き出すようなワークショップを週末中心に開催。同館に併設された研究施設の先端技術を体験できる実験キットや、ボランティアスタッフが開発した工作キットなど、年齢層に合わせた体験グッズを使って、保護者と一緒に楽しむこともできる。

また保護者には「おや? 親サロン」を設置。会場内に置かれた数台のカメラの映像を通して、いつもとは違った視点で子どもを見守る仕掛けを用意する。

「ごろごろのしば」イメージ

「"おや?"っこひろば」は、子どもが実験やものづくりを楽しめる4つのアクティビティエリアと、保護者のためのスペースで構成。アクティビティのエリアでは、子どもたちの「ハテナ」を引き出すような実験やものづくり、デジタルコンテンツなどが体験できる。保護者には、子どもたちの興味関心がどこに向いているのかをライブカメラで確認できるエリアを提供する。

「かきかきのへや」イメージ

「"おや?"っこひろば」内「ごろごろのしば」は、人工芝の坂で、大きさや形、素材の違うボールや羽根などを転がしたり落としたりしながら、たくさんの「ハテナ」を発見していく。「かきかきのへや」は、ホワイトボードでできた壁や床に自由に絵が描けるエリア。ここでは専任のボランティアスタッフと一緒にワークショップや実験ができる。

「コロンコロンのかべ 」イメージ

「コロンコロンのかべ 」は、穴の空いた壁に棒を差し込み、ホースやコップなどの日用品を棒と棒の間にひっかけてコースを作り、ボールを転がす装置(マーブルマシン)を作れる、自由に試行錯誤ができる場所。「ヴンダーカンマー みんなのアイデア」は、子どもたちが作った魅力的な作品を映像の中で紹介。子どもが創作した作品は、デジタルデータとしてモニターの中に取り込まれ、動き出し、皆で作品を共有しながら遊ぶことができる。展示は、デジタル分野でメディアアートやプロダクトなどを発表している「チームラボ」が手がける。

監修者として、「伝わるとは何か」というコミュニケーションの本質を研究している元京都大学総合博物館の塩瀬隆之氏(アクティビティの科学監修)、子どもの傷害予防工学に関する研究を行う産業技術総合研究所デジタルヒューマン工学研究センターの西田佳史氏(会場の安全性の監修)、保育原理、児童福祉などの研究を行う東京都市大学人間科学部児童学科の倉田新氏(運営監修)を迎えた。

オープニングイベントとして、6月中旬には、"子どものハテナの視点を育てる"をテーマにした親子向けのワークショップや“モノづくりの楽しさ”をテーマにした親子向けのレゴブロックを使ったイベントを予定している。

場所は東京都江東区青海2-3-6 日本科学未来館。開館時間は10時~17時。休館日は火曜日、12月28日~1月1日(祝日、春・夏・冬休み期間は開館)。入館料は大人620円、18歳以下210円、6歳以下の未就学児は無料。