ドイツのアウディは北京国際モーターショーにて、「TT オフロード コンセプト」を発表した。コンパクトSUVのユーティリティとクーペのスポーツ性を両立させたモデルで、2つのモーターを備えたプラグインハイブリッドとすることで、優れた燃費性能も発揮する。

「アウディ TT オフロード コンセプト」

同モデルは、「TT」シリーズのスポーツ性を継承しつつ、コンパクトSUVの力強さをあわせ持ったモデルに。斜め前からだと流麗なクーペフォルムに見えるが、真横から見ると十分なラゲッジスペースを備えた5ドアハッチバックのSUVであることがわかる。

全長4.39mのボディはスチールとアルミのハイブリッド構造で、eトロンクワトロシステムと短い前後オーバーハング、大きなグランドクリアランスにより、高い走破性を実現している。ホイールは21インチを採用。インテリアには先進的な機能を多数採用し、メーターパネルは高画質3D画面を映し出す12.3インチTFTディスプレイによるアウディ バーチャルコクピットとなっている。

プラグインハイブリッドシステムは292PSの2.0リットル4気筒ターボに、40kWと85kWのモーターを組み合わせ、システムの最高出力は408PSに達する。燃料消費は1.9リットル/100km(52.63km/リットル)と非常に優れており、モーターのみによるゼロ・エミッション走行で50km、ハイブリッドとしての走行では最大880kmの走行が可能だ。

プラグインハイブリッドの充電には電磁誘導式チャージングシステムを採用。充電設備を持ったスペースに駐車するだけで充電が可能となっている。アウディが開発したこのワイヤレスの充電システムは、従来の充電方式より伝達効率を90%以上高め、ケーブル式とほぼ同等の充電時間を達成している。また、雨、雪、凍結などの影響を受けないという。