アルコール除菌ラボ@キッチン&食卓は3月に、衛生微生物研究センターと共同で台ふきんの雑菌汚染に関する実験を実施した。このほどその実験結果について発表した。

水洗い後、室内に干した台ふきんの2時間ごとの雑菌数

水洗いでは雑菌を落としきれない

同実験では衛生微生物研究センターの協力のもと、梅雨・夏時のキッチンを想定した高温多湿の環境で台ふきんを干すと、台ふきんの雑菌数がどのように変化するのかを調べた。

まず、清潔な台ふきんで食事後を想定した食べカスなどが付着している食卓を水拭きした。その後、水道水でもみ洗いし、水を絞った台ふきんの状態を調べたところ、約180個の雑菌が残留しており完全に雑菌を落とし切れていないことが分かった。

次に、その台ふきんをキッチンのシンク脇などを想定した高温多湿な環境で干したところ、約180個だった雑菌は6時間後に61倍(約1万1,000個)、8時間後に333倍(約6万個)、12時間後には722倍(約13万個)に達した。

アルコール除菌拭きが衛生的

実験結果から、台ふきんの洗い方やキッチンの環境・干し方により、台ふきんを介して食卓や調理台などに雑菌を広げている可能性があることが分かった。菌が広げるのを避けるために、使用後の台ふきんは漂白または天日干しにすることがおすすめとのこと。また、台ふきんを乾燥させた後にアルコール除菌剤をスプレーすることも除菌に有効だという。

また、食卓や調理台を拭く際はきちんと除菌された台ふきん、ティッシュやキッチンペーパーを使った"アルコール除菌拭き"を使用することを推奨している。