国際的な学術情報サービス企業のトムソン・ロイターは4月23日、「4月15日発表の高被引用論文(2003年1月1日~2013年10月31日の掲載で分野別に被引用数が上位1%に入る論文)の国内研究機関別ランキングに一部誤りがあった」として訂正した。自然科学研究機構の論文を数える際に重複があり、実際の数の2倍程度に多く集計されていたという。

表. インパクト高い論文(高被引用論文)の国内研究機関の総合トップ20改訂版

ほかの研究機関のデータに修正はないが、自然科学研究機構の順位が10位から18位に変動したのに伴い、当初のランキングで11~18位とされた研究機関がそれぞれ1位ずつ繰り上がった。同社は「ご迷惑をかけたことを深くおわび申し上げます」と謝り、改訂した正しいランキング表を発表し直した。

同社によると、元のデータを集計した大学の研究者から指摘があり、誤りに気づいた。今回、データベースを更新した際、自然科学研究機構に属する研究機関についてダブルカウントの状態になっていたという。

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2014年4月15日科学ニュース「東大が高被引用論文数ランキング1位」