ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンは4月23日、タブレット端末の購入者や購入予定者など約1,400名に対して実施したタブレット端末の購入状況、利用状況、購入意向に関するアンケート調査の結果を発表した。

同調査によると、リテール市場におけるタブレット端末の販売台数は右肩上がりの増加を続けていたが、2013年下半期は上半期を下回る結果となった。前年同期と比べてみると、2013年第3四半期(7-9月)までは50%以上の成長が続いていたが、2013年第4四半期(10月-12月)は14%増で、2014年第1四半期(1月-3月)の販売台数は前年並みにとどまった。

リテール市場におけるタブレット端末の販売数量推移 資料:GfK Japan

成長鈍化の一因には購入層の拡大の伸び悩みがあり、昨年12月に実施した調査によると、タブレット端末の購入者のうち、新規購入の割合は減少傾向にあり、3ヵ月以内の購入では6割を下回った。また、タブレット端末使用者の4人に1人は「1年以内の購入を検討している」と回答しており、買い替え・買い増し需要は今後も高まると推測される。

購入時期別 新規/買い替え比率 資料:GfK Japan

買い替え・買い増しが増加する一方、新規購入の増加には課題があり、タブレット端末を購入した事がない消費者の6割が「タブレット端末に興味がない」と回答。その理由として「パソコンやスマートフォンで事足りる」「通信費が高い」に加え、「具体的な使用用途のイメージが湧かない」が多く挙げられた。

初回購入者と2回目以降の購入者では、購入時の行動や動機に違いが見られ、購入時に参考とした情報源では、初回購入者は「店頭展示製品」「店員の勧め」が高く、2回目以降の購入者は「メーカーウェブサイト」が最も高い結果となった。また、2回目以降の購入者の購入理由として、「端末やOS独自のアプリやコンテンツを利用したいから」「電子書籍を読むため」が初回購入者より10ポイント以上高かった。

タブレット端末は1度利用すると利便性が認識され、積極的な買い替えや買い増しが行われる。市場拡大には、タブレット端末の使用経験がない消費者に対し、具体的な使用用途のイメージや利便性を訴求することが重要となると同社は分析している。