ソネット・メディア・ネットワークスは米PubMaticが提供するメディアサイト向けの広告枠マネジメントソリューションであるSSP(Supply Side Platform)「PubMatic」の提供を5月14日から開始すると発表した。両社は1月に、PubMaticの日本国内での独占提供について基本合意したことを発表しており、技術面と運用サポートにおいて日本市場で共同運営を行う。

PubMaticは、米国をメインに、イギリス、ドイツ、インドなどグローバルでSSP「PubMatic」を提供。2006年にシリコンバレーで設立された同社はグローバルでのSSP事業において大手のひとつとなっている。なお、日本市場においてもRTB事業者やアドネットワーク事業者などとの提携はPubMaticが担う。

ソネット・メディア・ネットワークスではこれまで自社サービスとしてSSPを提供してきたが、順次、PubMaticに切り替えるとしており、既存顧客の一部はすでにPubMaticへの切り替えが完了しているという。

広告主と掲載媒体であるメディアサイトの広告掲載では、従来からの純広告やアドネットワークによる出稿に加えて、広告主側のDSP(Demand Side Platform)とメディアサイト側のSSPの間で、掲載する広告枠の取引を1インプレッションごとにオークションで決定するRTB(RealTime Bidding)取引による出稿が増加している。

RTBはメディアサイトにとって広告枠の収益アップといったメリットをもたらす一方で、純広告インプレッションとの出し分け管理や提携するアドネットワークの単価設定など運用の手間、収益最適化アプローチの複雑化といった課題もある。

PubMaticはRTBに加えすべての販売チャネルの最適化を行うイールドオプティマイゼーション機能や、メディアサイトがすでに導入しているアドサーバと連携して広告枠を最適化するユニファイドオプティマイゼーション機能、ロストビッドなど機会損失も視覚化できるレポーティング機能などを提供し、これらの課題を解決するとしている。

販売チャネルの最適化を行うイールドオプティマイゼーション機能

ロストビッドなど機会損失も視覚化するレポーティング機能

アドサーバと連携して広告枠を最適化するユニファイドオプティマイゼーション機能

プライベートマーケットプレイス(PMP)機

また、ソネット・メディア・ネットワークスとの提携によりローカライズ機能としてクリエイティブの事前チェック機能が追加されている。グローバルではURLフィルタとカテゴリブロックを提供しているが、日本での要望が高いことから対応したという。

ソネット・メディア・ネットワークス 代表取締役社長の地引 剛史氏は「5月14日に提供を開始するPubMatic、そのコンセプトは日本で本物のSSPを提供するということ。SSPはなにを基準に選べばいいのかといった疑問もあり、気が付くと広告枠にいくつものSSPが入ってチェーン化していることが多いのではないでしょうか。私たちはこのような状況を解決したいと思っています。PubMaticはひとつのソリューションですべてを解決できます。ぜひ皆様に使ってもらいたい」と期待を述べた。

また、提供開始にあわせ来日したPubMaticのGrobal Chief Revenue OfficerであるRob Jonas氏は、PubMaticがRTBを提供するだけでなく、プライベートマーケットプレイス(PMP)機能やユニファイドオプティマイゼーション機能などを備えた"次元の異なるSSP(Strategic Selling Platform)である"ことを強調。「ソネット・メディア・ネットワークスとの提携で、日本における市場拡大を確信している」と自信を見せた。

ソネット・メディア・ネットワークス 代表取締役社長 地引 剛史氏

PubMatic Grobal Chief Revenue Officer Rob Jonas氏