女優･榮倉奈々と俳優･豊川悦司が、漫画家･西炯子のベストセラーコミックを原作とした映画『娚(おとこ)の一生』(2015年公開)で初めて共演し、ダブル主演を務めることが22日、明らかになった。

映画『娚の一生』で初共演を果たす榮倉奈々(左)と豊川悦司

本作は、累計発行部数150万部を突破した同名漫画を原作に、『きいろいゾウ』(2013年)や『100回泣くこと』(2013年)などで知られる廣木隆一監督がメガホンをとる作品。廣木監督は、榮倉とは主演作として『余命1ヶ月の花嫁』以来5年ぶり、豊川とは『やわらかい生活』以来8年ぶりのタッグとなる。

祖母の死をきっかけに田舎の一軒家に住むことになった堂薗つぐみ(榮倉)。その祖母を慕っていたという大学哲学科教授･海江田醇(豊川)はつぐみに好意を抱き、半ば強引に住み込むことに。自分は幸せになれないと信じ込んでいた女性と、恋愛を拒んでいた50代男性とのちぐはぐな生活は、やがて互いを愛することに向き合わせていく。

聡明さと美貌を兼ね備えているものの、自分に素直になれない女性･つぐみを演じる榮倉。「廣木監督と再びお仕事させてもらえる事に、喜びと興奮と緊張で心が忙しい日々を送っています」と興奮を伝え、「豊川さんとの共演もまた同じように喜びと緊張が入り混じり合った気持ちです。大きな懐に飛び込ませてもらうつもりで全身で頼らせていただきたいです」とコメント。「待ち遠しくもあり、怖さもあり、とっても幸せな責任を負わせていただいてると、この場を作ってくださった監督、スタッフの皆様に感謝ばかりです」と感激の言葉を寄せている。

一方の豊川は、「廣木監督と出会った『やわらかい生活』は、自分でもとてもお気に入りの映画です」としながら、「廣木監督が撮るということが大きな決め手でした」と出演に至る経緯を明かした。「久しぶりのラブストーリーなので、どっぷりと恋というものに浸りたいと思います」と気合十分の様子で、初共演となる榮倉も「凛とした美しさをもっている女性だなと感じていました」と好印象。「役を通して、僕自身も、役の向こう側の榮倉さんご自身に、恋をしていきたいと思います。ともに手をとりあって、この物語を紡いでいきたいと思います」と撮影に向けて準備万端の構えを見せている。