東芝、東芝ソリューション、柿本榮三美容室は4月22日、ヘアサロンにおいて美容施術を行っている際にタブレットで選んだ服を同じヘアサロン内でバーチャル試着した利用者が実店舗で購入するかなど、顧客動向に関する実証実験を開始すると発表した。

場所はkakimoto armsラゾーナ川崎プラザ店(神奈川県川崎市)で、対象は同店で美容施術を行う女性の利用者。

同実証実験では、利用者はkakimoto armsにて診断されたパーソナルカラーをもとに、美容施術中に貸し出されたタブレットを使って上下100着以上の洋服の中から気に入った組み合わせを選び、施術終了後、店内に設置してある大型ディスプレイで施術中に選んだ服を自分の体形に合わせてバーチャルで試着することができ、その場で洋服購入時に利用できる割引クーポンを入手できる。

大型ディスプレイを使ったバーチャル試着

東芝と東芝ソリューションは、ヘアスタイルやパーソナルカラーに合わせた服をバーチャル試着することによる実店舗への送客効果をこの実験を通して検証することで、顧客ニーズの発掘を含めたマーケティングデータの収集を行う。

kakimoto armsは実証実験を通じて、施術前の「パーソナルカラー」を診断するカウンセリングから始まり、施術中にもタブレットを使用して利用者の似合う色を知ってもらい、最後にバーチャル試着を活用してヘアカラーに最も似合う「パーソナルカラー」に合わせたファッションコーディネート・サービスを提供する。

タブレットを使ったコーディネート画面

実験で使われるシステムは、高精度人物検出技術を応用した「体型センシング技術」で人のボディラインを検出し、同システム用に開発した「体型フィッティング技術」でボディラインに合うよう服の写真を画像処理することで、個々の体形に合わせた試着を実現している。