オウンドメディアでのコンテンツマーケティングには、画像・動画・テキストなど色々なツールが活用できますが、実はブログを活用することで様々な効果が期待できるです!一昔前とは違う、今どきのブログ活用のメリットをご紹介します。
こんにちは、SMMLabの藤田です。
1位「オウンドメディアマーケティング」、2位「コンテンツマーケティング」
…と聞いたら、どんな調査の結果だと思いますか?
これは、宣伝会議2月号の特集「400社への調査で見えた。国内企業のデジタルマーケティング実態」に掲載された、「2014年に向けて注目している項目」というアンケートの結果なんです。
このように日本でも次第に注目度が高まっている「オウンドメディア」と「コンテンツ」を活用したマーケティングにおいて、実は今、「ブログ」がとても重要なツールとなっています。
企業の「ブログ」というと、少し前に流行った「社長ブログ」や「店長ブログ」、「広報ブログ」や「スタッフブログ」などを思い浮かべて、「なんだ、ブログならもうとっくにやってるよ」とか、「今さらブログなんて」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、今必要なのはコンテンツマーケティングを意識したオウンドメディアとしての「ブログ」なのです。
そこで今回は改めて、企業が今「ブログ」に取り組むメリットと注意したいポイントをまとめてみました。
企業がオウンドメディアとしてブログを活用するメリット
1. 蓄積されたコンテンツが自社のメディア資産になる
自社運営のブログは他社が提供しているプラットフォームに依存しないため、仕様やサービス内容変更があったときにもリスクを避けて、顧客との接点を保ち続けることが出来ます。
また、メディアとして成長して新規顧客を集客できるようになれば、広告への依存度を減らせるので、マーケティングツールとしての費用対効果も高いと言えます。
ただし、従来型企業ブログのように外部のブログサービスを利用していては、前出のようなプラットフォーム依存のリスクのほか、最近、外部ブログサービスの発リンクがnofollow(検索エンジンに評価されない)に扱われる傾向があるため、オウンドメディアとして機能させることが難しくなってきています。
2. ソーシャルメディアとの親和性が高い
従来の企業ブログは書いただけでは読者を集めることが難しく、SEOや広告などの集客コストがかかる場合もありました。
しかしコンテンツマーケティング型のブログは、企業が伝えたい情報ではなく読者が求める情報を発信するため、良い記事を書けば共感してくれた読者がソーシャルメディアで共有し拡散してくれるので、コンテンツ自体で読者を集めることが出来るようになりました。
また、ソーシャルメディアでの投稿は、プラットフォームによってテキスト量や表現方法に制限があったり、ユーザー同志のコミュニケーションを邪魔しない話題に限定されがちですが、ソーシャルメディアで興味を持ってくれたユーザーにブログを訪問してもらうことが出来れば、より詳しい情報を伝え深い理解を得ることが出来、ユーザーの興味関心を醸成していくことが出来ます。その結果、ブログ読者が何度も記事を読んでいるうちに、その企業(商品・ブランド・サービス)のファンになり、最終的に顧客になる可能性も高くなります。
このようにオウンドメディアとしてのブログでは、読者が共有したくなるほど共感するコンテンツを提供し続けることが重要だと言えます。
検索エンジンの評価が高い
ブログは元々テーマごとに階層を設定したり、内部・外部リンクを簡単に貼ることが出来るなど、技術的に検索エンジンに好まれるサイト構造を実現しやすいツールです。さらにコンテンツが蓄積されていくことで、自社ドメイン内のページ数増、キーワードの出現率向上、更新頻度アップなど、サイトの価値が高まって検索結果の上位に表示されやすくなります。
これまでSEOというと「被リンク」をいかに集めるかということが重要視されてきましたが、2012年のパンダアップデートからGoogleの検索結果の表示アルゴリズムが変更されて以来、不自然な外部リンクが無効化されたり、コンテンツの質の低いサイトの評価が下がったりし、ユーザーにとって有益でオリジナリティーの高い内容の優良なコンテンツがこれまで以上に評価されるようになりました。
Googleはページまたは記事の「品質」を評価のポイントを、以下の項目から理解するように勧めています。
※引用元:Googleウェブマスター向け公式ブログ
良質なサイトを作るためのアドバイス
http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/2012/09/more-guidance-on-building-high-quality.html
このように、オウンドメディアとしてのブログのコンテンツはより読者を意識して、そのニーズに合わせた情報を発信していかなくてはいけません。
また、ある程度の期間ブログを運用していると、昔の記事が意外なキーワードで検索されてアクセスを集めることもありますので、より多くの読者を獲得するためには、現在顕在化しているニーズだけでなく、将来のニーズを予測したキーワードで記事を作成することも必要です。
中長期的な施策として顧客や未来のお客様に役立つ情報を優良コンテンツとして発信することが、SEOの観点からも今後ますます重要になっていくと考えられます。
ブログ活用の注意点
コンテンツは徹底した読者目線で
コンテンツマーケティングのためのブログを成功させるためには、まず自社の顧客となる可能性のある読者がどんな欲求があるのかを見極め、そこにあるニーズを理解して、自社が提供出来る価値に結びつけたコンテンツを提供し続けることが重要です。
しかし、”自社が提供できる、読者にとって価値のあるテーマは何か”を徹底的に考えると、継続的にコンテンツを作り続けるというのはなかなか難しいことです。
そんなときは、自社のビジネスに直接関係する話題に限らず、スタッフの経験や知識、店頭やソーシャルメディアなど他のマーケティング・チャネルでの顧客の声などからアイディアを探してみましょう。
SMMLabでは、お客様と直に接している営業担当にブログ記事を執筆してもらっていますが、現場のニーズにあったコンテンツを発信出来るだけでなく、営業担当個人への信頼性の向上にも効果が出ています。
埋もれているヒントを発掘し、自社のビジネスゴールへ向けて上手く加工することで、読者と自社ビジネスを結びつけるきっかけとなるコンテンツに仕立てる。執筆だけでなく、企画・編集がより重要になってきています。
具体的な成果までは時間がかかる
ブログによるコンテンツマーケティングは、具体的な成果が得られるようになるまで時間がかかる施策です。SMMLabでは、ある程度のトラフィックを獲得できるようになるまでに3ヶ月、費用対効果がリスティング広告などの効率を超えるまでに6ヶ月程度、継続的にコンテンツを発信し続けて1年が経つ頃から、グッと知名度が上がり読者の方からのお問い合わせが増えたと感じています。(広告等との費用対効果比較はSMMLabの運用実績からの所感ですが、海外企業を対象とした調査でも同様のデータがあると言われています。)
広告は効果がコストに比例しやすく、出稿をやめてしまうと効果が無くなってしまいますが、ブログはコンテンツと共に効果が蓄積していきます。読者のニーズに答える姿勢を継続していくことで、信頼を得ることも出来るコンテンツ重視のブログは、メディア資産として今後ますますその価値が向上していくと考えられます。新年度がスタートしたばかりのこの時期に、ぜひオウンドメディアとしてのブログを始めてみてはいかがでしょうか?
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