富士重工業は18日、米国・ニューヨークにて開催中の「2014年ニューヨーク国際自動車ショー」(一般公開は18~27日)にて、新型「アウトバック」(米国仕様車)を世界初公開したことを発表した。

ニューヨーク国際自動車ショーで公開された新型「アウトバック」

「アウトバック」は、乗用車・SUV・ステーションワゴンといった異なるカテゴリーの車両の長所を融合する、スバルのフラッグシップクロスオーバーモデル。5代目となる新型「アウトバック」では、走りや環境性能、新型アイサイトや後側方視界支援機能といった安全性能などの機能価値のほか、デザインや質感も磨き上げたという。

2.5リットル水平対向4気筒DOHC NAエンジン搭載車では、中速トルクを上げることで実用域での扱いやすさや軽快な走りを実現。吸排気系および燃焼系を中心に大幅な進化も織り込み、燃費性能の向上も果たしている。トランスミッションは、リニアトロニックを環境性能と動力性能の両面で進化させたほか、なめらかな変速性能と同時に新ステップ変速制御や6速マニュアルモードのパドルシフトを採用することで、ドライバーの意思に忠実かつ軽快な走りをあわせ持つという。

3.6リットル水平対向6気筒DOHC NAエンジン搭載車は、高トルク対応リニアトロニックと組み合わせており、トルクコンバータ、オイルポンプ、前後進機構を新設計するとともに、新ステップ変速制御や6速マニュアルモードのパドルシフトを採用。これにより、ドライバビリティや燃費性能、静粛性の向上が図られている。

安全面では、高い強度を持つボディ構造をベースに、アクティブセーフティ性能とパッシブセーフティ性能の両者をさらに進化させることで、全方位の安全性能を向上。新型アイサイトは、視野角・視認距離を約40%拡大するなどの改良が加えられ、予防安全機能と運転負荷軽減機能を大幅に進化させたという。その他、コーナリング時に片側フォグランプを自動で点灯させる「SRF」、死角検知機能・車線変更支援・後退時支援などによる後側方視界支援機能なども搭載している。