東京大学グローバル・リーダーシップ・プログラム(GLP)は、5月28日に、東京・本郷の東京大学鉄門記念講堂にて、特別シンポジウム「ソーシャル・イノベーションによる一人ひとりを包摂する社会の創造(Social Innovation for Inclusive Society:"Beyond Capitalism")」を開催する。

同シンポジウムは、ポスト資本主義下で新たに誕生しつつある包摂社会の形成に不可欠なソーシャルイノベーション(社会変革)に焦点を当て、医療分野、エネルギー政策、貧困問題、企業の社会的役割、BOP(ボトムオフピラミット)市場、ソーシャル・ビジネスなどの横断的視点から、現場における共通課題とその持続的取り組みについて世界で活躍する3人のパーソンから報告を行ってもらい、ソーシャルイノベーションを促進する上での課題提起・意識醸成を目的として開催されるもので、対象は学生・社会人および一般人としている。海外から3名の講演者の参加が予定されており、基調講演には、国連財団グローバルコンパクト創設者/会長で、HSBCホールディングスやアクセンチュア、サウジアラビア王国の国営石油会社サウジアラムコにて取締役を務める、元ロイヤル・ダッチ・シェル・グループの会長であるSir Mark Moody- Stuart氏が「ソーシャル・イノベーションによる一人ひとりを包摂する社会の創造(Social Innovation for Inclusive Society:"Beyond Capitalism")」と題した講演を行う。

また、同氏の講演の後は、パネルディスカッションが、元ナイジェリア上院議員/厚生大臣で、ボストン大学African Presidential Centerの栄誉フェローなどを務めるIyabo Obasanjo氏と、2011年に「アジアのノーベル賞」とも呼ばれているラモン・マグサイサイ賞(Ramon Magsaysay Award)を受賞した社会企業家としてインドネシアでコミュニティ小規模水力発電事業を推進してきたIBEKA創設者兼取締役執行役員のTri Mumpuni氏((レメルソン・アショカ・フェロー)も参加する形で行われる予定。

なお、参加費用は無料で、定員は300名、応募は東大GLPのWebサイトにて申し込む形で、先着順となっている(講演は同時通訳付き)。開催時間は18時30分からで、終了は20時30分を予定している。

特別シンポジウム「ソーシャル・イノベーションによる一人ひとりを包摂する社会の創造(Social Innovation for Inclusive Society:"Beyond Capitalism")」のポスター