フェラーリ・ジャパンはこのほど、3月のジュネーブ国際モーターショーで発表した「カリフォルニアT」のアジア圏における初披露を都内で行った。伝統的な日本庭園というロケーションで、報道関係者100人以上に実車が公開された。

「フェラーリ カリフォルニアT」

「カリフォルニアT」はフェラーリのDNAであるスポーツ性を具現化しつつ、リトラクタブル・ハードトップ、2+レイアウトなど、1950年代以降のすべてのカリフォルニア・モデルの特徴を受け継いだモデル。エンジンは3,855ccのV型8気筒の直噴ターボで、560PSのパワーを発揮する。従来のカリフォルニアと比較して70PSのパワーアップと49%増の最大トルク増大を果たしながら、燃料消費は15%低減。これにより、航続距離も15%伸びた。

このエンジンは3ピース鍛造エキゾーストマニホールドの採用などにより、フェラーリらしいエンジンサウンドも実現している。回転の上昇とともに魅力を増すサウンドは、従来のターボエンジンでは前例のないものだという。また、このエンジンはターボラグを実質的に取り除くことに成功しているという。独自の可変ブースト・マネージメント・ソフトウエアにより、速度を高めるほどにパワフルなピックアップを見せる。

トランスミッションは7速のデュアルクラッチ。サスペンションは50%高速化した最新バージョンのマグネライト・ダンパーで、ロールとピッチを抑えた正確なハンドリング特性を実現。同時に快適な乗り心地も確保した。ブレーキはCCM3カーボンセラミックで、きわめて短い制動距離を実現している。