EIZOは17日、カラーマネジメントおよびキャリブレーションに対応した液晶ディスプレイ「ColorEdge」シリーズの新製品として、24.1型「CG247」と「CX241」の2モデルを発表した。4月24日より発売し、価格はオープン、直販価格(税別)は104,630円より。

ColorEdge CG247、ColorEdge CX241

色再現域の比較

ColorEdgeシリーズは、印刷/デザイン/CG/3D/写真といったプロシューマーや、ハイアマチュア向けの液晶ディスプレイ。業務用途/現場での導入はもちろん、液晶ディスプレイの発色性能や色再現性を重視するアマチュアカメラマンからも人気が高い。測色センサーを用いたキャリブレーション(画面の色調整)をもとに、フォトレタッチソフトやプリンタとの間でしっかりとしたラーマネジメントが可能で、画面の色とプリンタ印刷色のマッチングが図れる。

ColorEdge CG247

ColorEdge CG247

「ColorEdge CG247」は、従来モデル「CG246」の後継機で、直販サイト「EIZOダイレクト」での価格は174,800円。Adobe RGB色空間を99%カバーするIPSパネルを採用し、広色域のLEDバックライトを採用することで、消費電力も抑えた(標準消費電力は約32W)。映像制作現場やプロフェッショナルフォトなどのユーザーを主な対象にしており、本体だけでキャリブレーションを行えるセンサーを内蔵する。

ColorEdgeシリーズ専用の調整ソフト「ColorNavigator 6」や、管理者向けソフト「ColorNavigator NX」などを使うことで、正確な画面表示を調整できる。また、工場で1台ごとにRGB各色0~255の全階調を調整しており、黒色の表現力も向上。白浮きを抑えた美しい画質を提供する。電源を入れてから約7分で表示が安定するようにも設計されている。

主な仕様は、液晶パネルが24.1型ワイドの非光沢(ノングレア)IPS方式、解像度が1,920×1,200ドット、視野角が水平/垂直ともに178度、輝度が350cd/平方メートル、コントラスト比が1,000:1、応答速度が7.7ms(中間階調域)。

映像入力インタフェースはHDMI×1、DVI-D×1、DisplayPort×1で、モニターコントロールポート×2、2ポートのUSB 2.0ハブ機能も搭載する。スタンドのチルト角度は上30度、スイーベルは左右344度、128mmの高さ調節と右回り90度のピボットが可能。VESA100mmマウントに対応し、本体サイズはW575×D245.5×H417~545mm、重量は約9.9kg(フード装着時)。

ColorEdge CX241シリーズ

ColorEdge CX241

「ColorEdge CX241」シリーズは「CX240」の後継モデル。付属品やソフトの違いによって3モデルを用意。

「CX241-CNX」は、専用のカラーマネジメントソフト「ColorNavigator 6」と、専用キャリブレーションセンサー「EX2」が付属するモデル。直販価格は123,000円。

「CX241-CN」は、「CX241-CNX」から専用キャリブレーションセンサー「EX2」を省略したモデル。直販価格は118,000円。

「CX241」は、「CX241-CNX」から専用キャリブレーションセンサー「EX2」と「ColorNavigator 6」を省略し、フォトカラーマッチングソフト「ColorNavigator Elements」が付属するモデル。直販価格は113,000円。「ColorNavigator 6」の有償アクセサリに対応する。

液晶ディスプレイ本体のCX241は、デザインやデジタルフォト向けに、キャリブレーション結果やプリセットカラーモードを調整できる「コレクションセンサー」を内蔵。主な仕様は「ColorEdge CG247」とほぼ共通。相違点は、映像入力インタフェースがHDMI×1、DVI-I×1、DisplayPort×1であることなど。本体サイズはW575×D245.5×H417~545mm、重量は約9.0kg。

Z-80pro-EIZO

Z-80pro-EIZO

デスクライト「Z-80pro-EIZO」も、5月27日に発売する。直販価格は38,000円。印刷物の評価に適した標準光源5000Kを採用しており、高演色LEDスタンドカラーマッチングに適切な環境を提供する。