トヨタ・レーシングは、2014年FIA世界選手権(WEC)開幕戦、シルバーストーン6時間レース(練習走行セッションが18日、決勝は20日)で、1,000馬力を発揮する新たな「TS040 HYBRID」のデビュー戦を迎えると発表した。

「TS040 HYBRID」の走行シーン

新しいTS040 HYBRIDは、3.7リットル自然吸気ガソリンエンジンによる520馬力に、新たなハイブリッドシステム(THS-R)による480馬力を加えたパワーを実現。消費燃料は、2013年までのTS030 HYBRIDと比較して25%低減されたほか、モータージェネレータが減速時に制動力を生み出すと同時にエネルギーを回収し、加速時ではパワーブーストを行うという。

同車は、ル・マン24時間レースを含む、今季のWECシリーズ全8戦へ向けた準備として2万5,000km以上のテスト走行を終えており、開幕戦シルバーストーンでは、ハイダウンフォース仕様のTS040 HYBRIDが投入される予定。この仕様は6月のル・マン24時間レース用のローダウンフォース仕様と比べ、最高速よりも空力的なグリップを重視しているとのこと。

トヨタ・レーシングのドライバー6名と「TS040 HYBRID」

ドライバーは、TS040 HYBRIDの#7に、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、中嶋一貴の3名、 #8はアンソニー・デビッドソン、ニコラス・ラピエール、セバスチャン・ブエミの3名となっている。

トヨタ・レーシングは、これまで2回出場したシルバーストーン戦でどちらも表彰台フィニッシュを果たすと共に、昨年は予選で1・2番手を獲得しており、今回は新たなシーズンの完璧なスタートを切るべく、優勝を目指すとのこと。