東京都は15日、2014年3月3・4日に実施した特別相談「多重債務110番」の結果を発表した。

東京都と23区26市1町は、東京三弁護士会、東京司法書士会、日本司法支援センター(以下、法テラス)などの法律専門相談窓口と連携して、「多重債務110番」を実施。その結果、特別相談期間中の相談件数は262件に上った。

このうち、東京都消費生活総合センターで受け付けた108件の内容を分析したところ、相談者の平均年齢は54.3歳で、前回(2013年9月)の53.2歳より1.1歳上昇。最年長は80歳(男性)、最年少は25歳(女性)だった。年代別では、40歳代と50歳代が同数の25人で最も多かった。

借入先については、「1社」と「2社」が同数の23件でトップ。最多借入先は17社だった。

1人当たりの平均債務額は1,140万円で、前回の873万円から267万円増加した。最高債務額は2億円(事業資金を含む)。債務額別に見ると、「100万円以上~300万円未満」が27.8%で最も多く、以下、「100万円未満」が20.4%、「1,000万円以上」が15.7%、「500万円~1,000万円未満」が11.1%、「300万円~500万円未満」が10.2%と続いた。

平均債務額の推移(出典:東京都Webサイト)

借入れ理由については、「低収入・収入の減少」が41.7%で最多となり、前回の29.6%と比べて10ポイント以上増加した。