パイオニアは4月15日、密閉型ヘッドホンの新シリーズとして「Superior Club Sound(スーペリア クラブ サウンド)」4製品を発表した。ラインナップはヘッドバンドタイプが「SE-MX9」「SE-MX7」の2製品、インナーイヤータイプの「SE-CX9」「SE-CX8」の2製品で、いずれも4月発売、価格はオープンとなっている。推定市場価格はSE-MX9が33,000円前後、SE-MX7が19,000円前後、SE-CX9が29,000円前後、SE-CX8が19,000円前後(いずれも税別)。

いずれもクラブミュージック向けを想定し、ビート感や迫力ある重低音の再現、ファッション性が重視されたヘッドホン。

「SE-MX9」「SE-MX7」

上段が「SE-MX9」、下段が「SE-MX7」

SE-MX9は新開発の50mm径スピーカーユニットを搭載するフラッグシップモデル。スピーカーユニットは、DJ用ヘッドホン「HDJ-2000」をベースに開発された。また、ハウジング部に小容積のチャンバー(空気室)を設けて外部音の遮音性が高められている。コードは新「D-shapeコード」が採用され、音声信号ロスを30%低減している(従来モデル比)。

SE-MX7は低域再生用と中高域再生用2つのスピーカーユニットを搭載するミドルクラスモデル。スピーカーユニットのサイズは低域用、中高域用ともに40mmだ。新開発の「ADVANCED BASS LEVEL CONTROL(アドバンスド・ベース・レベル・コントロール)」により、低音のレベルを自由に変更できる。変更にはハウジング部外側のジョグダイヤルを使用。

主な仕様は次の通り。型式はいずれも密閉ダイナミック型で、出力音圧レベルはSE-MX9が106dB、SE-MX7が102dB、最大入力はSE-MX9が1,200mW(JEITA)、SE-MX7が1,000mW(JEITA)、ドライバーサイズはSE-MX9が50mm、SE-MX7が40mm×2、再生周波数帯域はSE-MX9が6Hz~40kHz、SE-MX7が6Hz~37kHz、インピーダンスはSE-MX9が32Ω、SE-MX7が16Ω、接続コードはいずれも1.2mのOFCリッツ線、プラグは4極金メッキの3.5mmステレオミニとなっている。質量はSE-MX9が305g、SE-MX7が227g(いずれもコード含まず)。

「SE-CX9」「SE-CX8」

左が「SE-CX9」、右3つが「SE-CX8」

SE-CX9とSE-CX8は、フルレンジスピーカーユニットと新開発の「BASS EXCITER(ベースエキサイター)」を搭載するデュアルスピーカー構造のインナーイヤーヘッドホン。SE-CX9はフルレンジスピーカーユニットにバランスド・アーマチュア(BA)型を、SE-CX8はダイナミック型をそれぞれ採用する。いずれのモデルもBASS EXCITERの迫力ある重低音と、クリアな中高域を楽しむことが可能だ。SE-CX9、SE-CX8ともにヘッドバンド型の2モデルと同じく、D-shapeコードを採用。従来モデル比で約10%の信号ロス低減を実現している。

主な仕様は次の通り。型式はSE-CX9が密閉BA型+BASS EXCITER、SE-CX8が密閉ダイナミック型+BASS EXCITER、出力音圧レベルはSE-CX8が101dB、SE-CX8が102dB、最大入力はいずれも100mW(JEITA)、SE-CX8のドライバーサイズは9.4mm、再生周波数帯域はSE-CX9が6Hz~25kHz、SE-CX8が4Hz~30kHz、インピーダンスはSE-CX9が20Ω、SE-CX8が16Ω、接続コードはいずれも1.2mのOFCリッツ線、プラグは4極金メッキの3.5mmステレオミニとなっている。質量はSE-CX9が13g、SE-CX8が12.3g(いずれもコード含まず)。

音にこだわるフェンシング・銀メダリストの太田雄貴選手も太鼓判

同日開催された発表会には、フェンシングのオリンピック銀メダリスト・太田雄貴選手がゲストで参加。

太田雄貴選手

クラブサウンドが好きだという太田選手は、「練習前の体をほぐすために音楽を聴いたり、練習後には好きなものをひたすら聴く」と、日頃から音楽をよく聴いていることを説明。「フェンシングではいい箇所にヒットしたときは音が違うと言われる」と、自身にとって音が切っても切り離せないものであることを強調し、「良い音と付き合っていきたい」とヘッドホンに対するこだわりを披露。

フェンシングではマスクを装着する点に絡めて、司会から装着感について問われると「装着感もデザインも良く、通勤や通学時に音楽を聴くのに最適」と答えた。