エイチームのグループ会社である引越し侍はこのほど、同社が運営する引越し比較・予約サイト「引越し侍」の利用者を対象に実施した、賃貸物件の「敷金」に関する調査結果を発表した。

同調査は、2014年1月~3月にインターネット上で行われ、「引越し侍」利用者のうち実際に引越しをした人2,754人から有効回答を得た。

同社が以前実施した調査によると、退居時に敷金が返還されなかった人は36%、追加で支払った人は6%、少しでも返還された人は32%だった。

今回は退居時に敷金の減額対象になったものをランキング化。その結果、1位は「壁(クロス)」の洗浄や張り替えで229票、2位は「クリーニング・掃除」の代金で204票、3位は「床・フローリング」の修復で80票となった。これらの中には修繕費用だけで50万円以上かかった人もいたという。同社は、敷金をできるだけ多く返還してもらうためにも、日頃から部屋の使い方に気を付けることや、退去前の掃除は念入りに行うことを推奨している。

退去時、敷金の減額対象になったものは?(複数回答可)

また、今回は「敷金の返還金額に納得がいかなかった」という声が多数寄せられたことが判明。敷金の返還に関するルールについては、物件を決める際に契約書をよく確認しておくことが大切だが、退居時に敷金の返還に関して疑問があった場合は、国土交通省が公開している『賃貸住宅標準契約書』を参考にしてほしいとしている。