アンリツは4月11日、ラジオコミュニケーションアナライザ「MT8820C」でTDD LTE-Advanced端末の評価を可能とするLTE-Advanced TDD DL CA測定ソフトウェア「MX882013C-021」を発表した。

中国やインド、ブラジルなど新興国を中心に、TDD方式のLTEサービスの普及が加速している。これにより、モバイルデータトラフィックが急増し、TDD LTEをさらに高速・広帯域化したTDD LTE-Advancedサービスの導入が計画されている。今回、「MT8820C」をTDD LTE-Advancedに対応させたことにより、TDD LTE-Advancedの早期商用サービス開始に寄与するとしている。

「MT8820C」は、スマートフォン、携帯端末の開発・製造用計測器で、各種移動通信規格に対応した測定ハード/ソフトウェアを搭載することにより、擬似基地局として動作し、各種携帯端末の送信特性・受信特性を呼接続(擬似基地局との通信状態)で評価できる。今回発表した測定ソフトウェアをTDD LTE構成の「MT8820C」にインストールすると、TDD LTE-Advanced端末の送信特性・受信特性評価が呼接続で行える。また、FDD LTE/W-CDMA、TD-SCDMAなど、既存の移動通信規格に対応した測定構成の「MT8820C」にインストールすると、マルチモードで動作するTDD LTE-Advanced端末の呼接続試験が1台の計測器で行えるとしている。

アンリツのLTE-Advanced TDD DL CA測定ソフトウェア「MX882013C-021」を搭載した測定器