米Oracleは4月11日、セキュリティ、可用性、拡張性、柔軟なデータモデルといった特長の組み合わせにより、アプリケーション開発者を支援する「Oracle NoSQL Database」の最新版「Oracle NoSQL Database 3.0」を発表した。

「Oracle NoSQL Database」Version2.1 Architecture

本製品は、オラクルの分散キー・バリュー(Key-Value)型データベースで、今回、企業レベルでの活用をサポートすると同時に、ITへの高まるニーズに対応するためにセキュリティ、開発容易性、パフォーマンスが強化された。

具体的には、OSに依存しないクラスタ全体でのパスワードを用いたユーザー認証、および「Oracle Wallet」との統合による、機密データへの不正アクセスに対する保護、ならびに、セッションレベルのSSL(Secure Sockets Layer)暗号化とネットワーク・ポート制限による、ネットワーク経由での不正侵入防止などでセキュリティを強化等。

また、テーブル形式のデータモデルのサポートにより、アプリケーションの設計を簡略化。使い慣れたSQLベースのアプリケーションとのシームレスな連携を実現することで開発容易性を強化した。

パフォーマンス面では、セカンダリ・データセンターへの自動フェイルオーバーが可能となることで、アプリケーションの可用性および事業継続性を向上。セカンダリ・データセンターのサーバー群を利用して、分析、レポート生成、データ交換などのデータ参照を行うことにより、ワークロード管理を改善する。

「Oracle NoSQL Database 3.0 Enterprise Edition」と「Oracle NoSQL Database 3.0 Community Edition」は、Oracle Technology Networkからダウンロード可能となっている。