今の中国には欠かせないあの薬

日本人にとって中国人観光客が日本で買い物する、日本人にとって「意外なモノ」といえば、炊飯器や粉ミルクなどが思い浮かぶ。しかし、最近はここにニューフェイスが加わった。それは目薬である。

お土産のほか個人輸入としても人気

中国では日本同様に電子化が進み、日中はパソコンの画面を見て仕事する人が多い。また、スマートフォンの普及で、人々は仕事以外でもほぼ一日中液晶画面を見ていることになる。このためドライアイが急増、目薬愛用者が増えているのだ。

中国版ツイッターの「ウェイボー」にも、日本の目薬についてのツイートが多数アップされており、「日本に行ったら、必ず買ってくるのが目薬」「日本の目薬は"超安心"」などと、日本の目薬は大絶賛されている。

土産では飽きたらず、「代購」と呼ばれるネット上で個人輸入をしている人々の中でも、日本の目薬は大人気。様々なメーカーの目薬が紹介され、「スッキリ指数5の目薬。販売制限していたモノだよ」「日本で最も高級なローズ目薬、アンチエイジングにもいいですよ」「この目薬をさすと、ビタミンが補給できますよ」と、強力な宣伝文句とともに紹介されている。

中国と違って防腐剤がない

なぜ日本の目薬がこれだけ人気なのか。その最大の理由は、日本の多くの目薬には「防腐剤が入っていない」ということである。ドライアイに悩む中国人ネットユーザーたちは、中国国内の目薬は防腐剤が入っているものが多く、「かえって目を刺激するから良くない」「結膜を刺激して、よりドライアイが進む」などと、目を気遣っての情報交換をしている。その中で人気が出てきたのが、ドライアイの天敵「防腐剤」が入っていない日本の目薬なのだ。

「日本のあの目薬がなくなって、目が乾いて仕方ないよー」と嘆く人も。パソコン画面を見ることが多いネットユーザーにとって、欠かせない存在になっているようである。

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