ワコールは4月8日、Webサイトの復旧が4月下旬までずれ込むことを明らかにした。同社サーバーが第三者から不正なアクセスを受け、32ブランド44サイトを3月31日より閉鎖している。

同日の発表では、3月28日に「危険なWebサイト」としてブラウザで表示されない事象が発生したことからWebサイトが改ざんされたことが判明したとしていた。

その後、詳細な調査を行なったところ、改ざんされていた期間が3月10日21時03分~28日01時12分という長期間に渡ることが判明したという。なお、攻撃者はその間、サイト改ざんと修復を繰り返していた。

また、改ざんの原因はソフトウェアの脆弱性を悪用した攻撃で、第三者サイトへの誘導や、マルウェアのダウンロードが行なわれていた恐れがあった。ただし、現時点で個人情報の流出・消失は確認されていない。

調査結果を受けてワコールでは、ユーザーの安全確保を最優先するためにセキュリティを強化したサーバーを再構築。32ブランド、全44サイトを順次移設することを決めたという。

各サイトは4月下旬以降に順次再開していくが、自社通販サイトである「ワコールウェブストア」については4月末日の再開予定となっている。