浜松ホトニクス(浜ホト)は4月8日、半透明・透明フィルムや金属箔など、さまざまな素材の最小50μmまでのピンホールに対応した、生産ラインに後付け可能で、省スペース・安価な光学式ピンホール検査ユニット「C12760」を4月21日より販売すると発表した。

同製品は、半透明・透明フィルムや金属箔などの生産時に発生する50μm径程度のピンホールの有無をインラインで検出する検査ユニットで、光検出方式による非接触検査のため、液体によるストレスや電界、磁場、電解液など、特性環境にサンプルをさらすことなくピンホール検査が可能という特徴がある。

また光源ユニットには、半導体レーザーを採用し、線状の焦点をつくるシリンドリカル(円柱状)レンズで照度が均一な200μm幅のライン平行光を出射するため、従来のレーザースキャン(走査)方式に比べ30倍以上の高速化が可能となった。さらに検出ユニットには、フォトダイオードアレイを採用することで、省スペースかつ安価を実現したほか、各ユニットコントローラを内蔵しているため、PLCに直接接続が可能で、稼働中の生産設備にも後付けしやすく設計となっている。

なお、価格は54万円で、同社では販売1年目で5000万円、3年後で2億円の売り上げを目指すとしている。

ピンホール検査ユニット「C12760」。左が検出ユニット、右が光源ユニット