東京地区私立大学教職員組合連合はこのほど、「2013年度 私立大学新入生の家計負担調査」の結果を発表した。それによると、1カ月当たりの平均仕送り額(6月以降)は前年度比500円減の8万9,000円となり、過去最低を更新した。

同調査は1985年度から実施。今回は2013年度に首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木)にある15の私立大学・短大に入学した新入生の保護者を対象に実施した。調査期間は2013年5月~7月、有効回答数は5,048件。

入学直後の費用がかさむ5月の平均仕送り額は前年度比1,500円減の10万5,000円。出費が落ちつく6月以降の平均仕送り月額は、ピーク時の1994年度(12万4,900円)と比べると28.7%減少した。平均仕送り月額から家賃を引いた1カ月当たりの生活費は同400円増の2万8,100円。1日当たりの生活費はわずか937円と過去2番目に低く、ピーク時の1990年度(2,460円)と比べて38.1%減った。

「6月以降の仕送り額(月平均)」から「家賃」を除いた生活費の推移(出典:東京地区私立大学教職員組合連合Webサイト)

自宅外通学者の「入学の年にかかる費用」は293万8,226円。前年度より7,456円減少したものの、保護者(自宅外通学者)の平均税込年収901万4,000円のほぼ3分の1を占め、家計の大きな負担になっていることがうかがえる。